鳥ちゃん的佐原 第5回「秋祭りのおすすめの過ごし方 千秋楽編」

  2023/10/11
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初日編、中日編と続いたシリーズ、千秋楽編です。

遠方から来る方はお得?踏切超えの曳き廻し

千秋楽は、昼間は踏切を超えて、市役所方面に山車を運行する町内が多いです。なので、河川敷の臨時駐車場に車を駐車する方は、そのまま中心エリアに向かう前に、近場の山車の曳き廻しを見ることをおすすめします。テンション的には、午前中早く出発して、昼休憩は踏切を超えた場所で取り、午後の曳き廻しが始まったら、中心エリアに帰っていく感じです。

なので、午前中に来られる方は、そのまま直でお祭りエリアには行かず、一回佐原型の山車をご覧になることをオススメします!

下川岸区による、臨時特急のお出迎え

昼の11時53分に、JR臨時特急「佐原の大祭秋祭り号」が佐原駅に到着します。

今年は下川岸区がお出迎えをします。

個人的には、下川岸区の山車と清水下座連の演奏を佐原に来て、1番最初に対面できるのはうらやましい限りです(笑)

臨時特急で来られる方以外でも、訪れて見てほしいです。

昼の香取街道と日本酒

また、昼の香取街道は、佐原の大祭千秋楽の色です。また、東薫酒造、馬場本店酒造という佐原を代表する酒造では祭りの期間、酒造見学は出来ませんが、おちょこで飲んだり、お酒を買うことが出来ます。佐原の酒はおいしいと聞くので、ぜひお土産や、飲み歩きなど、楽しめるスポットです。

大祭期間はお休みですが、おすすめの酒屋

酒屋でいうと、髙橋橋酒店は、外せません。

香取市で唯一の「不動」という、隣町神崎の酒を買うことが出来ます。また、店全体がBARになっており、祭りに来たのなら、心の底の底から佐原に浸かって休日を酒屋で昼から飲むのはいかがでしょうか?

スポット紹介
髙橋酒店
髙橋酒店

そろばん曳き

千秋楽の昼頃に例年行われるものです。

そろばん曳きとは、山車を、そろばんを伏せて前後に転がすように曳き廻すというもので、山車の前進の時には、急テンポのお囃子にあわせて駆け足で進み、所定の位置で急停止させ、息も入れずにスローテンポなお囃子にのせゆっくり後退させ、これを数往復繰り返します。

たいへん危険をともない、一歩まちがえばご破算となるので、そろばん曳きと呼ばれています。

説明が難しいので、香取市HPの説明をご覧ください。

4トンにもなる、巨大な山車をものすごいスピードで進む様は、迫力がすごいです。

終い

僕の中で、祭りの1番盛り上がるのは、千秋楽の終いです。この千秋楽の終いの前にしか演奏されない特別な曲があります。「ラバウル小唄」と呼ばれる曲です。

「さらば ラバウルよ、また来るまでは。
 しばし、別れの涙が滲む。
 恋し懐かし、あの島見れば。
 椰子の葉陰に十字星。」

この曲を合唱するのが、佐原の終わり方です。

それぞれが、祭りと向き合い、別れを惜しみ、今を楽しみ、また一年の時を過ごす覚悟を決める時間。

この、ラバウル小唄こそが、佐原の大祭の終わり方そのものです。

そして、町内によっても終わり方が違います。

ここで、おすすめの終いの町内をご紹介します。

・東関戸の終い方

東関戸は、見るものを圧巻させる終いです。

佐原信用金庫を旧千葉銀行方面に向けて走行する時に、ラバウル小唄を町内全員で合唱します。

そして、旧千葉銀行を曲がったら、「桜井の別れ」を歌います。そして、馬鹿囃子に行くのですが、旧千葉銀行を曲がった際に(タイミングは僕も分からない)、綱を上げて、担ぎの方に全員集まって、大合唱をします。

僕は、前から見ても後ろから見てもどちらもおすすめです。前から見たら大楠公の大人形が綱なしで進む様は、祭りの最後に自分の町内に帰ってきて、勇ましいです。後ろから見たら、町内の人が別れを惜しみながら、最後の時間を楽しむ姿は、祭りのフィナーレを象徴します。

・上宿の終い

上宿の終いは、牛若丸の大合唱が特徴的です。また、町内の性質上、上宿は秋祭りの香取街道の端に位置する町内です。そして、終い方が香取街道を一直線に自分の町内に帰ります。その上宿の源義経の後ろ姿は、言葉にできない寂しさであふれています。

・下川岸区の終い

下川岸区の終いには、他の町内にない特徴があります。

下川岸区は初日の山車蔵を出発したら、千秋楽の終いまで、山車蔵に戻りません。なので、山車蔵の隣に山車がいること自体が、非常にレアな光景なんです。しかも、下川岸区はこの1年間山車会館に入っていたため、町内の皆さんは、とても寂しい思いをしたと思います。自分の町内に山車がいないからです。単身赴任が終わり、自分の町内に帰ってきて、3日間の曳き廻しが終わったの証として、山車蔵に戻ってくる。今年の下川岸区の千秋楽の終いは特別な終いになると感じます。

・新橋本の終い

観光客の方々に見てほしい終いの1つに、新橋本区の終いがあります。なんといっても美しい。

小野川のじゃーじゃー橋が定位置の本川岸区。忠敬橋から、小野川を上って終いになります。野田下座連の馬鹿囃子は、ゆっくりなテンポで演奏されます。まるで、別れを惜しむ涙が出ているような雰囲気で、祭りのフィナーレを迎えます。

最後に

千秋楽だからこそ見ることができる各町内の終い。ほとんどの町内が時間いっぱいまで曳き廻すので、1年に1町しか見れないかもしれませんが、それこそ毎年の楽しみにもできるはずです。

ぜひお楽しみください!

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