二和病院で4年ぶりに「二和病院健康まつり」、新院長・宮原院長による記念講演も
11/6(月)二和病院で4年ぶりに「二和病院健康まつり」
新院長・宮原院長による記念講演も
船橋二和病院(船橋市二和東5-1-1)に併設する「ふたわ診療所」を会場として、「二和病院健康まつり」が10月29日、4年ぶりに実施された。
同まつりは、船橋二和病院・二和病院健康友の会が共催するまつりで、今年で35回目を迎えた。同まつりの担当者は「コロナ禍の中で地域のつながりが希薄化し、高齢化も進んでいる中で、苦労されている方々を、我々を含めて地域みんなで支えていき、産婦人科や小児科医療においても、子育てしやすい環境作りをしていくことに努力したい」と話す。
メインステージは「ふたわ診療所」室内に設けられ、「さくら太鼓」がボリュームを抑えながらも力強い太鼓の響きで幕開けをした。三咲小学校吹奏楽部の演奏、御滝中学校管弦楽部の演奏、「佐渡おけさ」の民舞も会場を盛り上げた。
合唱団「ピースフレンズ」が「この広い野原いっぱい」や、秋の歌シリーズで懐かしい唱歌などを歌い上げたほか、病院スタッフは健康増進を伝える寸劇で参加者へ健康維持を訴えた。サブステージでは、宗村ちひろさんによるピアノ演奏も披露された。宗村さんは左半身に麻痺と硬直、感覚の障がいを持っていると話し「練習も演奏も大変だが、ピアノが大好き」と明るく話した。
展示・体験コーナーでは医療や健康の相談も多くあり、消防指導によるAEDによる救命体験、子ども用のダーツコーナーもあった。屋外では、野菜や雑貨、古着、メダカすくいなど、工夫を凝らした出店が並び、屋外もにぎわっていた。
同まつりのメイン企画となったのは「船橋二和病院のこれまでと未来」と題し、今年から同病院の院長に就任した宮原重佳さんによる記念講演。開院から42年が経過して建物の老朽化が進み、リニューアルを検討中であるが、工事費費高騰で計画が非常に難しくなっていることなどにも触れながら、「高齢化、少子化が大きな問題になっている現在ではあるが、これを支える産婦人科と小児科医療の施設を持つ病院は市内では当院を含めて2つしかないので期待が大きい。多くの病院が経営に大きな困難を抱えているが、工夫して公の支援も含めて地域の医療を確保するために頑張りたい」と参加者に伝えた。
実行委員であり同院に勤務する田中順一さんは、「コロナで中止になって4年ぶりの開催。みんな喜んでいるが、病院という特別な環境でもあり、衛生面では気を使った。4年ぶりともなるとスタッフを集めて再編するのも大変だった。まつりの後も病気予防に気を付け、来年以降も喜んでもらえるまつりを続けけられるように頑張りたい」と希望を話した。