芝山に不用品回収スポット「ジモティースポット船橋」がオープン 官民連携で粗大ゴミ削減につなげる

  2025/6/3
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6/3(火)芝山に不用品回収スポット「ジモティースポット船橋」

官民連携で粗大ゴミ削減につなげる

 芝山のバス通りに4月17日、不用品の回収スポット「ジモティースポット船橋」(船橋市芝山4–18-4)がオープンしてから1カ月以上がたった。船橋市内では初の店舗となり、千葉県内では3店舗目の出店となる。

 「ジモティースポット」は、まだ使える家具や家電、衣類、食器などを持ち込むことで、地域内で有償・無償により譲渡できる仕組み。不要品を持ち込む際に予約は不要で、引き取り希望者は「ジモティー」のサイトで情報を確認し、店頭で引き取る形式となっている。芝山に開業した同施設では開業から1週間で約3500点の品物が集まり、1100点以上がリユースされた。これだけでもゴミの削減効果は約4トンに上ると試算されている。

 運営しているのは「ジモティー」(東京都品川区)。ジモティーは「地元の掲示板」として地域の情報を集めたサイト運営をする事業のほかに、不用品を持ち込める「ジモティースポット」の運営も事業の1つとして取り組んでいる。同社のミッションは「地域の今を可視化して、人と人の未来をつなぐ」。

 同社は、2023年10月に船橋市とリユースに関する協定を締結。同施設は官民連携による初の拠点として開設された。店内にはリユース品が展示・販売されている。

 同社コーポレート部の木下大地さんは「ジモティースポットのいいところのひとつに、他のリサイクル店などでは買い取りしてもらえないようなものも、引き取りが可能な点がある。リサイクル店では、家電製品は製造から一定の年数以内でなければ買い取ってもらえず、買い取ってもらえなかったものはゴミとして処分しなくてはいけないことも多い。しかし当スポットでは、正常に動くものであれば店で引き取って、次の人に引き取ってもらえる可能性がある。つまりゴミの削減につながる」と話す。

 また「船橋市と協定を結ばせてもらっていることで、市のホームページの粗大ゴミ収集に関するページに、我々のスポットのことを掲載していただいている。そこで、捨てるのにはお金がかかるけど、当店で引き取れればゴミもコストも削減できる、と知っていただけることがありがたい」と話した。持ち込めるものは、原則として船橋市民が家庭で不要となった品物に限られる。

 引き取って店頭に並んでいる商品の中には、製造年数が5年以上前の家電(リサイクル家電を除く)も並ぶほか、ランドセル、ペット用品なども並ぶ。販売しているものもあれば、中には値がついていない(0円)のものも。

 持ち込み可能な品目は、家電、家具、子ども用品、衣料品、食器、本、CD・DVD、ペット用品など多岐にわたる。ただし、日本人形、大きな家具(組み立て時の3辺の合計が180cm以上)、寝具やマットレス、19インチ以上の自転車、マッサージチェア、車のタイヤ、ズボンプレッサーなど、一部持ち込み不可なものもある。

 木下さんは「コンビニが入っていた店舗跡地に店を出すのは弊社として、初の試み。現在、いろんな出店の形を試しているところでもある」と話し、「引き取りの手続きはフォーム入力いただくだけで、5分ほどあれば終わります。免許証の提示なども不要なので時間もかからない点も喜んでいただいけている点ですね」と話す。同社は「地域内で資源を循環させ、個人・企業・行政が互いに必要なものを融通し合うことで、持続可能な社会の実現に貢献していきたい」としている。

 営業時間は10時~19時。年末年始のみ休業。

  • カー用品店の隣りに立つ「ジモティースポット船橋」

  • 店内にはさまざまなものが並ぶ

  • 家電も数多い

  • ランドセルも引き取って、次の人へと回っていく

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