船橋・馬込沢「青山キウイフルーツ農園」が期間限定のキウイフェス、姉弟でフードロス対策に挑む
12/8(水)船橋・馬込沢「青山キウイフルーツ農園」が期間限定のキウイフェス
姉弟でフードロス対策に挑む
馬込沢にある「青山キウイフルーツ農園」(船橋市馬込町888、TEL 047-438-6475)が12月3日、紅茶専門カフェ「Vine&Shrub」(高根台3-3-4)の店先で、期間限定で行う「キウイフェス」の初日を迎えた。
同フェスを企画したのは、同農園6代目となる代表の青山尚貴さん(33)と姉の植村華織さん。
同農園は元々は野菜農家で、キウイフルーツの栽培は、青山さんの母である智子さんがキウイフルーツが好きだったことから、40年前から栽培し始めた。智子さんは「キウイフルーツを初めて見た時『なんて素敵なんでしょう』と思って。農家に嫁ぐことになり、自分でも育てたいと思い、当時としては珍しいキウイフルーツの栽培を始めました」と振り返る。
その後、青山さんが「キウイフルーツ専門の農園は珍しいのでは」と思い、5年前に「青山キウイフルーツ農園」と名付け、ネット販売などをスタートさせた。
スーパーなどで一般的に販売されているキウイフルーツの大きさは直径5センチ程度だが、同農園の特大サイズは8センチ近くなる。切った瞬間に滴り落ちる果汁の多さも特徴。糖度はその年によって変化するが、今年は追熟したものだと平均で14~15度だという。
同農園では毎年2万5000トンから3万トンの収穫があるが、その3分の1が廃棄の対象になるという。「捨てるしかない、という言葉を聞くのがとても悲しかった。実家のキウイの良さを改めて実感し、『船橋は梨だけでなくキウイもある』ということを多くの人に知ってもらいたいと思い、企画しました」と華織さん。
同イベントでは、多少のキズやシワがあるが、食べる分には問題のないB級品のキウイが1袋に4~5個入ったものを、特別価格の300円で販売した。
イベント初日は来店客でにぎわい、終了予定の15時よりも1時間早い14時で完売となった。「まとめて購入される方もいて、30袋以上用意していましたが、あっという間に売れてしまいました」と驚く華織さん。
市内大穴から来店した女性は「キウイ専門の農園があることを知らなかった。帰ってからキウイを食べるのが楽しみ。もっとたくさんの人に知ってほしい」と笑顔で話した。
「キウイを入れたフルーツティー、タルトやパイを現在考案しています。完成次第、期間限定で提供するので楽しみにしてくださいね」と「Vine&Shrub」オーナー・律子さんは意気込みを見せた。
次回は12月10日、15日、23日の10時~15時(なくなり次第終了)。1月は在庫状況によって販売の可能性あり。
詳しくは青山キウイフルーツ農園のサイトでも確認できる。