御瀧山金蔵寺で津軽三味線ユニット「motsuke」コンサート、風を感じながら津軽三味線を弾く
12/27(水)御瀧山金蔵寺で津軽三味線ユニット「motsuke」コンサート
風を感じながら津軽三味線を弾く
御瀧山金蔵寺・御瀧不動尊(船橋市金杉6-25-1、TEL 047-448-2833)で12月21日、津軽三味線ユニット「motsuke(もつけ)」による無料三味線コンサートが開催された。
会場となったのは同寺にある「三重塔前広場」。広場には長椅子6脚が用意され、開始時間前から熱心な三味線ファンが10数名集まり開演を待っていた。演奏が始まると、境内に響く音を聞いて、参拝者が足を止めて聴き入る姿も見られた。
同ユニットはMakotoさんとSOUさんによる津軽三味線ユニット。Makotoさんは青森県出身で、20年ほど前から船橋市内に住む。今年10月に行われた「ふなばしミュージックストリート」と「バックストリートミュージック」にも出演し、普段は幼稚園や介護老人保健施設への訪問など、ボランティアでの演奏を中心に活動する。
「ユニット名の『もつけ』は津軽弁で、『皆の先頭に立って盛り上げる人、はしゃぎすぎてたまに疎まれる人』という意味。津軽三味線を通じて、聴いて下さる人の気持ちを盛り上げたい」とMakotoさん。
三味線弾きだった祖母の三味線を引き継ぎ「心を入れ替えて三味線と向き合い、精進を重ねて10年になります」とも。11月24日に行われた「第11回津軽三味線津軽民謡全国大会inびわ湖・津軽三味線初級動画部門」では、準優勝の成績を収めた。
兵庫県出身で現在は千葉市内に住むのSOUさんは、成田山新勝寺の「弦まつり」を見たことが三味線を始めたきっかけだという。「そこで聴いた三味線の音色がいつまでも耳に残り、自分でも奏でてみたいと思うようになった」と話す。数年間独学で三味線を学んだ後、師匠へ師事し、演奏歴は約12年となる。
今回のコンサートは、2人が来年3月に同所で開催するコンサートの準備を兼ねた「プレコンサート」として実施。「実際に弾いてみて、音の反響や風の影響などが分かってよかった。お客さんから拍手や掛け声をいただき、優しさを感じました」とMakotoさんは話し、SOUさんは「風を感じながら弾くことができてよかった。3月は桜の唄や春を感じる曲を演奏する予定です」と話した。
二和東から演奏を聞きに来たという清水さんは「とてもよかった。男女の弾き方や、音の違いを間近で感じられた。3月のコンサートにも来る予定」と満足気に話した。