東日本大震災復興支援イベント「花いっぱい IN 習志野台」最終回、被災地の今を視察して現状の展示も

  2023/3/15
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3/15(水)東日本大震災復興支援イベント「花いっぱい IN 習志野台」最終回

被災地の今を視察して現状の展示も

 北習志野近隣公園(船橋市習志野台3-4-1)で3月12日、東日本大震災復興支援イベント「花いっぱい IN 習志野台」が行われ、最終回となる同イベントに約1万人が来場した。

 同イベントは、東日本大震災の翌年、2012年から毎年開催してきたイベントで、コロナ禍において2021年、2022年は開催を見合わせた。イベントを通じ、風評被害を受けていた福島や東北の農産物、ご当地グルメを販売することで被災地を応援し、被災地へ寄付をしてきただけでなく、桜の木を贈るなど交流を続けてきた。

 主催は代表の森紳浩(のぶひろ)実行委員長を中心に、地域のつながりで結成された市民ボランティア団体「ともにがんばろう東日本実行委員会」。10回開催を目標に開催を続けてきた同イベント。途中、公民館で開催した年もあったが、2019年からは再び北習志野近隣公園を会場にし、農産物や東北グルメの販売、地元小中学校の吹奏楽部などによるステージなどで1万人を超える人が集まるイベントになった。

 今年、3年ぶりの開催となった同イベントは、今回で10回目を迎えることから、今年が最終回となった。「実行委員のメンバーで、昨秋、東北へ趣き、現地視察に行ってきました。以前のような仮設住居はなくなっていましたし、各所ではみなさんの復興への思いが詰まった新しい風景が広がっていて、私たちができることはある程度やってこれたのではないかと思います」と森さん。

 会場にはパネル展示コーナーも設けられ、被災地各所で震災当初に撮影した写真と、再訪し撮影してきた写真を展示した。

 販売ブースでは、東北各地、千葉県旭市などの農産物を販売するブースが並び、蒸し牡蠣を頬張る人の姿も。花苗の販売には長蛇の列ができ、警察や消防車両、陸上自衛隊の車両展示ブースでは、実際に中に乗り込んで記念撮影する人が列を成した。

 「今回は船橋を拠点に活動されているキッチンカーがたくさん集まりました」と話すのは実行委員会で広報を担当する堀田隆史さん。クレープ「しろのはち」や「KANマスキッチンカー」、高根木戸に店舗を持つ「Kinari」や北習志野の新しいドーナツ店「SIUNAUS Sweets」、習志野台の酒店「酒の利根川」も出店した。

 ステージでは、習志野台第一小学校吹奏楽部、習志野台第二小学校器楽クラブ、習志野台中学校吹奏楽、坪井中学校吹奏楽部、千葉日大第一中学・高等学校吹奏楽部、被災地からのゲストなどが会場から元気を送った。

 毎年同イベントに来場していたという習志野台在住の主婦は「今回で終わってしまうのがとっても寂しい」と話した。

  • 実行委員の一部。一番左が森さん、前列中央は広報担当の堀田さん

  • キッチンカーブースには12店舗が並んだ

  • ステージでは演奏会だけでなく、警察からのお知らせタイムなども設けられた

  • 被災地の今を伝えるパネル展示

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