金杉台小で宝塚OGの天寿光希さんが歌を指導、卒業式を前に子どもたちにエールも
3/8(木)金杉台小で宝塚劇団卒業生の天寿光希さんが歌を指導
卒業式を前に子どもたちにエールも
金杉台小学校(船橋市金杉台2-1-7)で3月4日、宝塚劇団卒業生の天寿光希(てんじゅみつき)さんによる音楽の授業が行われた。
秋田市出身の天寿光希さんは、2005(平成17)年から宝塚歌劇団の星組の男役として活躍し、2022年に退団。その後も舞台や映画などで活躍している。
今回の授業を行うことになった経緯について同校の竹森正人校長は「音楽教員が産休に入ったため、卒業式での合唱に不安があった。外部の方に音楽の指導をしてもらえないかと思っていたところ、知り合いの紹介で天寿さんに来てもらうことになった」と経緯を話す。
今年1月30日と31日には、同校の5、6年生を対象にクラスごとに天寿さんが指導。2回目となる今回は、体育館に5、6年生全員が集まり、卒業式の歌「Let’s search for Tomorrow」の練習を行った。
最初は控えめに歌っていた子どもたちも天寿さんの「伸ばすところは伸ばす、切るところは切るといった意識を持って歌おう」「歌う前の呼吸が大事、終わり方も大事。丁寧に隣の人に伝えるように意識して」という呼びかけで、どんどん声が大きくなっていた。
練習の途中には、天寿さんの人生をグラフで表したスライドを使った自己紹介も。「9歳の時にミュージカルに憧れ、それから歌やピアノの練習に励んだ。宝塚音楽学校には1回目の受験では合格できず悔しい思いをしたが、また頑張って勉強して合格できた。みんなもいろいろなことを経験して、いろいろなものに触れて、自分の好きなもの、好きなことをたくさん作ってほしい」とエールを送った。
最後には「本番までの2週間、いい時間を過ごして最高の卒業式にしてください」と呼びかけて授業を締めくくった。
小学校での指導は初めてだという天寿さんは「前回から1カ月経って、子どもたちの変化が感じられてうれしかった。子どもたちの歌に感動したし、いい経験をさせてもらった」と感想を話した。
6年生の児童は「天寿さんの歌が好きという思いがすごく伝わってきて、私たちも歌を一生懸命歌おうって思った」「声がきれいでびっくりした」と話す児童も。授業が終わった後も天寿さんの周りに子どもたちが集まり、別れを惜しむ様子が見られた。
竹森校長は「今回の授業で歌の練習ももちろんよかったですが、天寿さんという活躍している方と関われて、とてもいい経験になったと思う」と話した。