船橋市が金杉にヘリポートを持つ「AirX」と災害時の緊急輸送に関する協定、救援物資などを搬送
3/24(日)船橋市が金杉にヘリポートを持つ「AirX」と災害時の緊急輸送に関する協定
救援物資などを搬送する同社との協定は県内初
船橋市は3月11日、ヘリコプター遊覧などを手掛ける「AirX(エアエックス)」(本社:東京都千代田区)と「災害時における緊急輸送等に関する協定」を締結した。
「AirX」は、ヘリコプターや「空飛ぶクルマ」と呼ばれる次世代航空の仕入れから販売など、エアモビリティの事業を展開する企業。2018年、金杉1丁目に「船橋ヘリポート」を開設し、同社ではそこを拠点とした「東京ナイトヘリクルージング」などの遊覧サービスを展開している。
船橋市では災害に強いまちづくりに向けた取り組み強化として、これまでに関係団体と200以上の災害時協定を締結している。今回の協定では、大規模災害が発生した際、ヘリコプターで「船橋ヘリポート」から食料や医薬品などの災害救援物資を輸送してもらう協定を結んだ。同社との物資輸送等に係る協定の締結は県内初となる。
松戸徹船橋市長は「年始に起きた能登半島地震では道路が寸断され、救助活動や物資の輸送にも大きく影響した。首都直下地震などの災害時、迅速な救援活動、物資の輸送を行うためにもさまざまな輸送手段の確保が必要」と今回の締結について話した。
同日、締結式は高瀬町の「京葉食品コンビナート」埠頭で行われたが、松戸市長と同社代表取締役・手塚究(きわむ)さんは「船橋ヘリポート」から同社が所有するヘリに乗って会場に現れた。松戸市長は「金杉からここ(高瀬町)まで、お湯を注いだカップラーメンができあがるくらいの速さで到着した。エアモビリティはこれから大きく飛躍する分野」と話した。
同社が所有するヘリは「小型ヘリ」。「1度に輸送できる重量は300キログラムほど」と手塚さん。現在、船橋ヘリポートには2機を配備し、同社が展開する「ヘリコプタークルージング AIROS Skyview」のクルーズ利用客が船橋ヘリポートを訪れ、そこからヘリに乗っているという。「プロポーズでの利用や、インバウンドの方も多く利用いただいています」とも。
なお同日は会場に、同社所有の「空飛ぶクルマ EH216-S」が県内で初めて展示された。
関連サイト:
https://skyview.airos.jp/