宮本「慈雲寺」でテーブルスタイル茶道会、気楽に立ち寄れる寺を目指して
5/29(水)宮本「慈雲寺」でテーブルスタイル茶道会
気楽に立ち寄れる寺を目指して
宮本公民館近くの曹洞宗大峰山慈雲寺(船橋市宮本6-25-7)で5月24日、カジュアルに茶道を楽しむ「テーブルスタイル茶道」の会が開かれた。集まった60代~90代の4人が、抹茶と共に参加者同士のコミュニケーションを楽しんだ。
「テーブルスタイル茶道」とは、茶道のお点前をベースにしながら、現代の生活スタイルに合わせてテーブルの上で抹茶を楽しむもの。茶筅や茶杓などに洋食器などを組み合わせたカジュアルなスタイルで茶道を楽しむ。
住職の野口宗康(しゅうこう)さんは「コロナ禍で毎月の座禅の会を休止するなど、寺に人が来ないことが日常になりつつあった。寺での新たな集いの場を模索していた」と話す。そんな中、妻の由香さんがテーブルスタイル茶道「椿の会」の講師である大武みづほさんと出会い、イベント開催につながったという。「寺は敷居が高いと話す人も多いが、地域の幅広い世代の人が気楽に立ち寄れる身近な寺を目指したい」と宗康さん。
同イベントは3月に引き続き2回目。この日は、大武さんが点てた抹茶を味わうだけでなく、参加者自らが抹茶を点てる体験も行った。大竹さんによる茶道の視点からの禅語の紹介や、宗康さんからの禅の解説に加え、参加者同士での日常の雑談から季節の話、地域の移り変わりなどを交えた会話も弾んだ。
参加した近くに住む伊藤さんは「先生が点てた抹茶は柔らかい印象で、自分のとはまったく違った。茶杓や茶筅の扱い方を一から教わって楽しい時間だった」と話した。
会では近所に住む大学生の手作り焼き菓子も振る舞われた。「授業があるので参加できないが、ぜひ協力したいと焼き菓子を届けてくれた。こうやって少しずつ寺に関わる人が増えたらうれしい」と由香さん。
次回は7月頃に開催予定。詳細は同寺のホームページで知らせる。