鳥ちゃん的佐原 第14回 おススメの過ごし方初日編
いよいよあと1週間に迫った佐原の大祭夏祭り。今回は観光で来られる方向けに、おすすめの過ごし方の初日編を行いたいと思います。
初日の整列のみどころ!
まずは整列する瞬間
位置決めはミリ単位で
「佐原の大祭が、なぜ美しいのか」その答えが整列する瞬間に隠されておるのでないかと私は考えます。初日16時半に荒久街道にて全町内が縦一列に並びます。しかし、ただ順番に並ぶのではないのです。それぞれの町内が、ミリ単位での位置の調整を行います。定位置と呼ばれる位置には、各町内看板が設置されています。その看板の前に山車の左車輪がきれいに止まるのがベストとされており、各町内当役長、若連頭などが厳しい目でみています。
これが、佐原の大祭が先頭から見た際にきれいに整列している理由です。
彫刻に注目してく頂きたい!
整列時は山車の彫刻にも注目していただきたいです。特に私がオススメしたいのが寺宿区の彫刻です。龍の彫刻があるのですが、まさに時空を超えた美術品。この彫刻は佐原の大祭に欠かせません。
その他にも注目してほしいのが、格天井の彫刻です。写真は下中町の格天井の彫刻なのですが、私はとても好きな彫刻の一つです。
総踊り
17時40分より約10分間総踊りが各町内山車前にて披露されます。各町内ほぼ全部の踊りの曲目を披露します。その町内しか踊らない曲目があったり、踊り方も各町内違うので是非注目していただきたいです。
通し砂切
総踊りが終わると通し砂切になります。
詳しくは次回で詳しく解説します。
出発の瞬間
出発する瞬間は「馬鹿囃子」という曲で出発します。「テンションを上げる曲といえば?」と佐原の人が聞かれたら誰もがこの曲を上げると思います(※個人的意見です!)。それぐらい盛り上がれる曲になります。是非馬鹿囃子と出発の瞬間に注目して下さい!
のの字廻し
佐原の大祭における見どころ、のの字廻し。のの字廻しとは4トンにもなる山車を左前の車輪〈ハンマ〉を軸とし、担ぎ棒と呼ばれる山車後方の棒を担ぎ、時計回りにのの字を描くように廻すことです。
私も何度ものの字回しを担いできましたが、死ぬほど辛く、また万が一でも廻っている最中に山車が止まってしまったら、その瞬間町内の威信に泥を塗ることになり、その先1年間後悔します。
それほど、参加する人は、町内を背負いのの字廻しに参加します。私にとって、のの字廻しは「生き様」でもあるのです。
また、「いいのの字廻し」と言われるものもあります。見られる方は以下に注目してみて頂きたいです。
(注釈:以下は、筆者の見解です。町内や山車により、見解が異なります。)
ポイント1 回るスピード
のの字を描く時のスピードはゆっくりな程いいのの字廻しとされています。能を舞っているようなのの字廻しでしたら上手なのの字廻しです。
ポイント2 車輪の音が聞こえない
のの字廻しの最中、車輪の音が「ガタガタガタガタ」と聞こえる場合があります。これは、軸側の担ぎ棒が上がっていないのでなります。気にならなければ大丈夫です。
ポイント3 提灯が揺れない
のの字廻しの最中は、提灯をご覧ください。良いのの字回しだったら、提灯が全然揺れないです。しかし、そのぐらいゆっくり回すのは、私も動画で数回ほど見ただけなので、とても難しいです。
香取街道を進む優雅な山車!
夜の香取街道、それは佐原の大祭夏祭りを体全体で体感できる場所です。小江戸の歴史的な町並みが残る香取街道は出店も出店しており、夏祭りのメインロードです。初日の夜はのの字後山村会館にて曳き別れ後香取街道へ曳き廻される山車が多いことが予想されます。初日は土日に比べて来場者は少ないことが予想されますので、思い切って夜の香取街道訪れて見てはいかがでしょうか?
これだけは必ず見てほしい!夜の小野川
佐原の大祭の夜といえば、小野川。揺れる提灯が川面に映り、幻想的な瞬間です。今年はのの字後全町内が小野川へ曳き廻されます。初日は、踊りが比較的多い日なので、小野川での踊りにも注目です。
初日の帰りはぜひシャトル舟を!
佐原の大祭の楽しみ方の一つでもある「シャトル舟」。今年の初日夜は過去に類を見ないほど、小野川で同時に山車が曳き廻される夜だと個人的に感じます。
20時ごろ、シャトル舟の運行ルート上の、小野川の中橋と開運橋あたりの両岸に山車が集まるので、その時間帯にシャトル舟に乗られることを強くおすすめします。
夜の涼しくなったタイミングで帰る舟から見上げる山車、特別な瞬間になると思います。
※ご利用する際は利根川河川敷臨時駐車場をご利用ください。シャトル舟のご利用に便利です。
シャトル舟情報
小野川中橋特設乗り場~利根川水門特設乗り場
営業時間:9時30分から21時(13日(土)に限り9時00分から運航予定)
片道料金:大人600円、小学生300円
さいごに
今年は整列もあり、初日の見どころがまとまりのあると感じます。夜の小野川は過去に類を見ないほど、山車が集まることが予想されます。
是非来られる方は山車の運行に邪魔にならないように安全に注意しながら、佐原の大祭の開幕日をお楽しみ下さい!