船橋市場の食堂が世代交代でリニューアル「三代目田久保食堂」、「市場ならではの良い食材を楽しんで」
1/10(月)船橋市場の食堂が世代交代でリニューアル「三代目田久保食堂」
「市場ならではの良い食材を楽しんで」
船橋市地方卸売市場(船橋市市場1-8-1)の中で、飲食店なども立ち並ぶ関連棟にある「田久保食堂」が2021年11月15日、「三代目田久保食堂」と名を変えて、新しい看板商品とともにリニューアルオープンしている。
同店は船橋市場の中で深夜2時から「市場めし」を提供すること49年続いてきた店。しかし今の店主から世代交代するため、昨年10月30日、一旦店を閉じた。その直後から改装工事が始まり、昨年11月15日、新しい店主を迎え「三代目田久保食堂」と名を変えてリニューアルオープン。現在は先代も一緒に厨房に立っている。
常連客の多くがリピートして注文するのが、先代から続く魚の煮付け。「銀ダラやきんきの煮付け定食をこの価格(1200円)で出す店はなかなかないと思うよ」と話すのは三代目店長となった木口正明さん。
これまでは、刺身、焼き魚、煮魚、魚のフライなどをメインとした定食がリーズナブルに楽しめる店として知られてきた同店だが、リニューアルを機に、既存の定食に加え、市場だからこそ味わってもらいたい究極のメニューも考案した。それが、土曜日限定メニューとして登場する10食限定「市場海鮮丼・極(きわみ)定食」(2900円)。
「仲買さんの協力のもと、市場に来た方に、市場だからこその良い食材ばかりが入った海鮮丼を楽しんでもらいたくて。これには、冷凍ではない生マグロを使った炙り大トロ、中トロ、赤身のほか、ウニ、いくら、車海老ものせています。仲買さんと一緒に市場の良さを伝えたいんです」と木口さんは微笑む。魚に詳しい店主が船橋市場で目利きし、吟味した食材だけをのせた自信作だともいう。
「『映え』を意識したメニューも必要だなと感じ、『市場で一番デカいエビふりゃ』もありますよ」とも続け、「普段は市場に来ていない人に市場の良さを知ってもらいたいという思いもあるし、市場で働いている人たちにとっても、よりここが魅力的に感じてもらえるよう私たちも努力していきたい」と木口さん。
そのうち、「参加者を募って、市場への買付けツアーなんかもできたらと思っています」と、もっと市場を盛り上げていきたいと、木口さんは熱い思いも秘めている。
同店の情報は各種SNSで発信する。SNSは、Facebook、Twitter(@6Jnc9)、インスタグラム(@takubosyokudo3)。営業時間は深夜2時~午後2時。