船橋市と船橋警察が連携し「電話de詐欺撲滅宣言」、防犯対策電話録音機の無料貸し出しも
8/31(土)船橋市と船橋警察が連携し「電話de詐欺撲滅宣言」
防犯対策電話録音機の無料貸し出しも
電話de詐欺の撲滅を目指すため、船橋警察署長、船橋東警察署長、船橋市長の連名による「電話de詐欺撲滅宣言」が8月29日に船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)で行われた。
船橋市は、2018(平成30)年に電話de詐欺認知件数が一時県内ワースト1位になったことから、同年6月に「電話de詐欺被害非常事態宣言」を行い、各種対策に取り組んできた。しかし未だに被害が多く、8月23日時点の今年の被害件数は79件と千葉市と並んで県内ワースト1位、被害額は3億6千万円となり、松戸市に続きワースト2位となっている。
松戸徹市長は「自治会などと連携して啓発活動をしたり、公民館の寿大学や市の出前講座などで学ぶ機会を設けたりするなど、さまざまな対策を行ってきた。宣言を機に、市と警察がさらに連携して高齢の方に集中的に伝え、皆さんの大切な財産を守るための活動をしていく」と話した。
船橋警察署長の鏑木秀樹さんは「電話de詐欺の約9割が自宅の固定電話にかかってきたことがきっかけ。犯人と直接話をせず、お金の話が出たらすぐに電話を切ることが重要」と話し、「形ばかりの宣言ではなく、実効性のある宣言にして、市と警察が連携してより一層強化する」と力強く話した。
船橋東警察署長の勝又憲彦さんは「同署管轄内は高齢者の方が多く、被害が多い。地域の皆さんの意識向上のために、特別巡回連絡や自治会の掲示板を使うなど、地域一帯となった活動をしていく」と話した。
同市は、自宅の固定電話に設置するだけで使用できる「防犯対策電話録音機」の無料貸し出し(1年間)を行っている。この録音機は、電話をかけた相手に「防犯のために会話内容が自動録音されます」という警告アナウンスが流れ、会話が自動録音されるというもの。千葉県警でも今年の5月から機械の配布、取り付けを始めている。配布は年内のみ受け付け。申し込みは千葉県警察本部生活安全総務課(TEL 043-201-0110内線3037)で受け付ける。
また、船橋警察署では「船橋警察署寸劇倶楽部」を昨年立ち上げ、SNSなどで発信している。同署の小山毅さんは「実際の手口そのままを演じているので、ぜひ参考にしてもらい、詐欺に合わないようにしてほしい」と呼びかけた。
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