齋藤奨司選手が修斗バンタム級チャンピオンに、船橋のジムから世界王者誕生
9/9(月)齋藤奨司選手が修斗バンタム級チャンピオンに
船橋のジムから世界王者誕生
津田沼駅から徒歩5分の場所にある総合格闘技ジム「FIGHT FARM」(船橋市前原西2ー42ー13)に所属する齋藤奨司(しょうじ)選手(30)が7月21日、プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2024 Vol.5」のバンタム級チャンピオン決定戦で勝利を収め、第13代世界バンタム級王者に輝いた。
修斗とは、総合格闘技の一つで、立った状態での打撃に加え、組技や寝技の使用がルールで認められている。
齋藤選手は千葉県袖ケ浦市出身。格闘技に初めて触れたのは中学2年生の時。いとこに誘われてボクシングジムに通い始めた。ボクシング部顧問に声をかけられたことがきっかけで習志野高校に入学して本格的にボクシングに取り組み、3年時の全国国民体育大会で優勝した。
東洋大学でもボクシング部に所属したが、就職を機に1年半ほど格闘技を離れた。改めてプロ入りを視野に格闘技に取り組むため、知人が一般会員として所属している同ジムに所属。キックボクシングでアマチュアからプロ入りした後、「ABEMA TV」のプロ格闘家オーディションを機に総合格闘技へと転向した。「総合格闘技はキックボクシングに比べ、市場規模も大きい。立っても寝ても強いのは格好良いという思いもあり、挑戦してみたかった」と齋藤選手は話す。
今回の大会までの約1年は、けがのため試合出場を控えていたが、試合に向けての準備は欠かさなかったという。「けがをした時には既にタイトルマッチが視野にあったので、リハビリを乗り越えることができた」と齋藤選手。
対戦相手の第12代環太平洋バンタム級王者藤井伸樹選手については「修斗では評価の高い選手で、過去に所属ジムの先輩が2回、練習などでお世話になっている先輩が1回負けており、仇(かたき)でもある。強すぎて試合したくない、という人もいるが、自分は強いからこそ戦ってみたいという思いがあった」とも。
「格闘技に興味を持ち、応援してくれる人が増えてほしい」と話す齋藤選手。10月5日には幕張メッセイベントホールで同ジムが主催する新イベント「POUND OUT 01」の開催が予定されている。「格闘技と聞くと怖いイメージもあるかもしれないが、強い人こそ気持ちに余裕があり優しい。試合観戦やジムの体験レッスンなどで、ぜひ格闘技に触れてみてほしい」と呼びかける。