鳥ちゃん的佐原 第16回 深堀り秋祭り
<基本情報>佐原の大祭秋祭りとは
佐原の大祭秋祭りとは、香取市佐原の小野川川を境に西側の新宿地区の諏訪神社の例大祭です。初日に諏訪神社の御神輿を御旅所まで渡御し、御旅所に移します。そして千秋楽に朝から氏子町内を渡御し、諏訪神社へ帰られます。
そして、なにより豪華絢爛な山車が特徴です。新宿地区では、享保6年(わかりやすく徳川吉宗の時代)ごろに現在の山車文化が始まったとされています。山車の特徴は「佐原型」と呼ばれ、2層4面型、下の層は「中天井」と呼ばれ、囃子方(下座)が乗ところです。上の層は大天井と呼ばれ、人形などの飾り物があるところです。山車の高さは4から5メートル総重量は約4トン。見た迫力から圧倒されるのが一つのポイントです。
今年は3日間、乱曳き
例年ですと、中日に整列やのの字の披露がありましたが、今年は中日も各町内思い思いのコースを曳き廻す乱曳きとなります。そのため、例年だと時間の関係で行けない場所へ曳き廻されたり、休憩があったりします。今年は見どころが多様化する年だと感じています。
また、今年の山車の曳き廻しの特徴として、踏切越えをする町内が非常に多いのが一つの特徴だといえるでしょう。なので思い切ってお祭りの中心のエリアから離れて、山車の曳き廻しを見に行くのも一つの手段かもしれません。
佐原に来たらご飯は鰻!
佐原に来たら食べて頂きたいのが「鰻」!水郷の地域という地域性の下、古くから沢山の人に愛されています。利根川を中心に河港が栄えていたころは、佐原は鰻などの名産地でした。
その中でも、個人的におすすめなのが、「山田うなぎ」です。あまり聞きなじみのない「じか重」が特徴です。
うなぎといったら「うな重」という印象が強い方もいると思いますが、山田うなぎの場合は違います。じか重はご飯の上に鰻が乗っています。そしてうな重はご飯と鰻が別にきます。私は、友達の結婚祝いで5月に食べに行きました。甘めのタレと、ふわふわな鰻の絶妙なコラボレーションは、幸せな味です。
山田うなぎは、昨年に南横宿区に『新館山田うなぎ店』をオープンしており、どちらでも本店の味がいただけるようになりました。秋の風を感じながら、佐原の鰻、いかがでしょうか?
個人的に感じてほしい魅力
僕個人的に、佐原の大祭の大きな魅力は、「雰囲気そのもの」です。こんな祭りは他にはないと思っています。
まずは、「お囃子」。
日本3大囃子の一つになっている佐原囃子は、「感情がある音楽」だと個人的に感じています。厳かな雰囲気の時は「段物」と呼ばれるジャンルのお囃子が演奏され、盛り上がっている時は「早物」と呼ばれるジャンルのお囃子が演奏されます。そしてそのジャンルの切り替えが他地域のお囃子に比べて非常にわかりやすいと感じます。
さらに山車の綱の曳き手若連、女子連の掛け声が盛り立てます。佐原の「早物」と呼ばれる曲は、囃子界では珍しく、年々曲目が増えていきます。昔の流行り歌が主に最近増えています。明石家さんま作詞作曲の「お花畑」や、昭和の時代に流行った「若いお巡りさん」などの曲は盛り上がること間違いなしです。
こうして、お囃子からその場のお祭りの雰囲気に溶け込むことが出来るのが本当に大好きなので、ご覧いただいている方に伝えたい魅力の一つです。
おすすめの楽しみ方はこれだ!
「山車の後ろから人形の後ろ姿を見ながら、お酒を片手に佐原囃子を楽しむ」
佐原囃子は先ほど述べたように、お囃子によって、雰囲気が変わるお囃子です。また、綱の曳き手の歌声と、わっしょいの掛け声が、より一層特別なものになっています。
さらに祭りの雰囲気に溶け込みたい方は、是非やって頂きたい楽しみ方です。
町内によって、山車の後ろにつく人数だったり、年代だったりが違うので、様々な楽しみ方があります。お酒を片手に、昼でも夜でも、山車の後ろで山車のゆっくりとしたスピードに合わせて、のびのびと過ごしてみては、いかがでしょうか?
見る場所に困ったら、「昼は香取街道か出店エリア、夜は小野川」
秋祭りは夏祭りに比べて、エリアが広く、見る場所に困る可能性があります。私のおすすめとしては、昼は香取街道か出店のエリア、夜は小野川沿いです。
昼は、旧風月堂から上宿のエリアまで、出店などもあり、途中路地に入ると高橋酒店など立ち寄れるスポットもあるので、香取街道が一つの魅力です。
そして夜支度の情報を見てみると、だいたい旧千葉銀前、商工会議所の前にはどこかしらの町内が夜支度を行っているので、支度をしている山車に遭遇出来ます。
また、夜は小野川沿いに行けば山車に遭遇出来ます。もちろん昼も小野川沿いを山車は通りますが、夜の小野川は幻想的で、水面に反射する山車はとても魅力的です。
さいごに
今回は、佐原の大祭秋祭り直前、深堀回でした。この後も、数回掲載予定です。頑張りますのでお楽しみに!