三咲の老舗文具店「文具はつや」ガレージで「結ノ市」、ハンドメイド小物や自家焙煎珈琲など
11/28(木)三咲の老舗文具店「文具はつや」ガレージで「結ノ市」
ハンドメイド小物や自家焙煎珈琲など
1972(昭和47)年から続く「文具はつや」(船橋市咲が丘4-24-3、TEL047-447-2222)のガレージで11月23日、2回目となる「結ノ市」が開催された。
同イベントを企画するのは同店で働く初谷加奈子さん。同日、文具を販売する店舗は通常営業し、ガレージ部分に集まった出店者が店を並べた。
ガレージには、移動絵本販売店「ちょうちょ座」、帽子作家「EUDORA(ユードラ)」、畳店で生まれ育っただという庄司さんの「Shoji tatamiten +」、「Acequia(アセキア)」は「原料がシンプルな食品を販売したい」と自家製甘酒のほか、オーガニック食品店などで扱われるガムを販売。
文具店の店頭では、市内在住のフラワーアーティストが展開する「Karen Flowers」、そば粉ガレットを販売する「グリシーヌ」のキッチンカーも並んだ。
そのほか、加奈子さんとのつながりで「飛び出す絵本を修理して子どもたちに見てもらいたい」というボランティア活動をする女性や、保育園で出会ったパパ同士で作る自家焙煎珈琲「1010 coffee(トトコーヒー)」も出店。同店で取り扱っているはんこメーカーの商品を体験できる「スタンプコーナー」も登場した。
加奈子さんの両親が始めた同店だが、現在は加奈子さんが主に店に立つ。一時は海外に暮らしていた加奈子さんだが、店に立つようになってからSNSを使って商品を伝えているうち、来店する客層が少しずつ変わっていったという。
昨年5月、同店初の試みとしてガレージセールを開催。その後、もともとは来店客だったが現在は本人の作品を店内で販売している「Shojitatamiten+」の庄司さんもガレージセールの出店者に加わると、知人が知人を呼び、輪が広がっていったという。
今年に入って、イベント名を「結ノ市」とし4月に1回目を開催。加奈子さんは「震災のときにはコミュニティがあることの大切さを痛感し、地域の人たちがつながる場を作りたいと思った」と話し、「お互いを結ぶ」という意味を込めて「結ノ市」としたという。
「以前から店で扱う商品は特に変わっていない。見せ方を変えただけ。オンラインや大型店舗では手に入らない、特別なものを届けたい。結ノ市では、これからもいろんなつながりを生み出せれば」と加奈子さんは話す。