高根公団駅近くの住宅街に溶け込むスナック街、いまも新陳代謝が進む知る人ぞ知る船橋のディープスポット
6/22(水)高根公団駅近くの住宅街に溶け込むスナック街
いまも新陳代謝が進む知る人ぞ知る船橋のディープスポット
新京成線・高根公団駅南口には住宅街に溶け込むように数十件のスナックが点在しているエリアがあり、令和に入った現在も常に新陳代謝を繰り返し新しい店舗が生まれては消えていっている。
日頃から近隣での飲食を楽しむ男性は、「昔はもっとたくさんのスナックがあった気がするんだよね~。最近はめっきり寂れてきちゃって。でも、ここ数年、またお店が増えたりしている気がするなぁ」と振り返る。「あっ、でもコロナで支援金貰ってから店を休みにしているところが増えたなぁ」とも。
同エリアには数十年来通い詰めている常連客も少なくないという。年々、利用者の年齢層は上がっているようだが近年のスナック流行にのって若い人の利用も少しずつだが増えている兆しもあるという。
そんな中、空き店舗の権利を居抜きで買い取り30代の男性が新店として営業を開始する例や、休眠店舗を小料理屋にして再稼働する例、ママが経営を退くタイミングでスナックの常連客が経営を引き継ぐ例もあり同エリア内での新陳代謝は常に行われているという。閉店情報に関しては口コミを通じて近隣スナック経営者らがつかみ事業承継は比較的スムーズに移行しているという。
「スナックちあき」の経営を引き継ぎ、玉子ごはんの店として再スタートを切った「ありんこ」(船橋市高根台7-9-17、TEL047-469-1115)もそんな中の一店舗だ。以前、すぐ近くでたこ焼き専門店を経営していたぽっくんさん。
旅に出る為にたこ焼き店は閉店。約2年の旅から戻り馴染みの店「ちあき」を訪れた時、ママから「体調不良で店をたたもうと考えている」と聞きつけ、急遽経営に参画する事になったという。
「皆が集まる場所になるように」と願いを込めて「ありんこ」と命名。SNSでの情報発信なども駆使して集客に努めている。
同店のメニューは、押木養鶏所の卵を使った「TKG(たまごかけごはん)」(300円)、「目玉焼きライス」「生玉うどん」(いずれも500円)「目玉焼きのせチキンライス」(600円)などのほか、ドリンクメニューは常連客だけにビール(500円)、レモンサワーやグレープフルーツサワーなどの焼酎類(400円)といったアルコール類も提供する。
営業時間は、18時~22時、無休。