2年ぶりに市内農家の「農産品評会」実施、農家女性による加工食品・工芸品等も多数出店

  2021/11/3
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11/3(水)2年ぶりに市内農家の「農産品評会」実施

農家女性による加工食品・工芸品等も多数出店

 船橋市農水産祭実行委員会主催の「農産品評会」が11月3日、JAいちかわ船橋支店(船橋市市場2-6-1)で開催された。

 同会は例年11月に、市内生産者の発表の場であり生産者同士が切磋琢磨することにより一層の品質向上を図ることを目的として開催されていた。しかし昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、今年、2年ぶりの開催となった。

 「農産品評会」は市内農家から無記名で出品された野菜93点、花卉27点、「生活改善の部」51点を千葉県東葛飾農業事務所、船橋市農業センター、長印船橋青果の職員7人が審査するというもの。「生活改善の部」とは、農業生活における生活技術向上につながる料理や手工芸品のこと。

 1位にあたる「千葉県知事賞」には田中郁生さん(印内)の枝豆が選ばれた。船橋市長賞は藤田勲さん(印内)の小松菜、柳沢宏之さん(三咲)のシクラメン、三橋美佐子さん(滝台)の「人参の葉で作ったジェノベーゼ風ソース」が選ばれた。船橋市議会議長賞には柳澤香織さん(三咲)のダイコンが受賞。これらの作品は11月4日、船橋市役所本庁舎北側通路で開催される「第54回船橋市農水産祭」の会場に展示される。同祭会場では船橋産農水産物の即売会も主催される。開催時間は15時~18時。

 審査委員長を務めた千葉県東葛農業事務所の児玉友孝さんは「生産者の熱意と関係者の努力で合計93点の出品をいただいた。県知事賞受賞の枝豆は船橋を代表するとして農産物として素晴らしい品質。今回は多岐に渡る野菜が出品され、船橋農業の多様性が感じられた」と話した。

 花卉の部の審査をした千葉県東葛飾農業事務所・酒井彩花さんは「今年は気温の差がはげしく管理が大変だったと思う。市長賞を受賞したシクラメンは『ファルバラローズ』という品種で、香り高く、花びらの形状は華やかで、株のバランス、仕上がりが優れている」と評価した。

 「生活改善の部」で船橋市長賞を受賞した「人参の葉で作ったジェノベーゼ風ソース」について審査員の千葉県東葛飾農業事務所・佐藤美智子さんは「ニンジン農家が破棄するニンジンの葉で作ったこのソースのアイデアは斬新。クオリティーの高い味は商品化の可能性を感じた」と絶賛。JAいちかわ船橋地区女性部の笠井絵里子さん「女性部の中にある手仕事部は、去年から活発に活動し、破棄野菜の活用なども話し合っている」と日頃の活動について生き生きと話した。

 千葉県東葛飾農業事務所長賞を受賞した「宝船」はJAいちかわ船橋地区女性部がコロナで集まれない中アイデアを出し合った共同作品となり、「船橋の新鮮な野菜をたくさん食べてコロナ禍を元気に過ごして欲しいという思いで船橋産野菜を模したオリジナル宝船をつくりました」とメッサージが添えられていた。審査員の佐藤さんは「この時世に、非常に元気づけられる作品」と講評を締めくくった。

品評会審査結果は次の通り。

・千葉県知事賞 枝豆(印内・田中郁生さん)
・船橋市長賞(野菜) 小松菜(印内・藤田勲さん)
・船橋市長賞(花卉) シクラメン(三咲・柳沢宏之さん)
・船橋市長賞(生活改善) 人参の葉で作ったジェノベーゼ風ソース(滝台・三橋美佐子さん)
・船橋市議会議長賞 ダイコン(三咲・柳澤香織さん)
・船橋市農業委員会長賞 キャベツ(三咲・井戸知一さん)
・千葉県東葛飾農業事務所長賞 宝船(JAいちかわ船橋地区女性部)
・千葉県園芸協会長賞 小松菜(行田・飯塚和之さん)
・東葛飾農林業振興普及協議会長賞 シクラメン(米ヶ崎町・伊藤淳さん)
・市川市農業協同組合長賞 野菜のアレンジ(坪井・齋藤裕子さん)
・ちば東葛農業協同組合長賞 小松菜のサブレ&クッキー(印内・藤田冨美江さん)
・長印船橋青果株式会社社長賞 カブ(金堀町・会田幸夫さん)
・船橋市園芸協会長賞 枝豆(印内・田中賢治さん)
・船橋市花卉組合長賞 シクラメン(二和東・竹之内範人さん)

  • 「生活改善の部」の審査員と説明をする「JAいちかわ女性部」スタッフ

  • 「野菜と花卉の部」の県知事賞(中央)と船橋市長賞受賞品

  • 「生活改善の部」船橋市長受賞のジェノベーゼ風ソース(中央)

  • 品評会会場。手前はJAいちかわ船橋地区女性部による宝船

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