船橋市民文化ホールでキエフ・クラシック・バレエ公演「白鳥の湖」、9月23日の開催に向け申し込み始まる
6/23(木)芸術を通して平和を願うキエフ・クラシック・バレエ公演「白鳥の湖」
9月23日の開催に向け申し込み始まる
船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5、TEL 047-434-5555)で6月22日、令和4年度自主事業として開催されるウクライナのキエフ(キーウ)・クラシック・バレエによる古典バレエ「白鳥の湖-全2幕-」(9月23日公演)の申し込みが始まった。
同公演は、令和2・3年度に新型コロナウイルスの影響により延期されたもので、今年度ようやく開催できることになった。
現在、キエフのバレエ団は避難生活を強いられ、通常どおりの活動はできない状況。多くの方が心待ちにしている日本での公演の実現に向け、日々厳しい練習を続け、着々と準備を進めているという。
キエフ(キーウ)・クラシック・バレエは1982(昭和57)年設立のキエフ市立アカデミー・オペラ・バレエ青少年劇場バレエを母体とするバレエ・カンパニー。
上演作品はどれも幅広い年齢層の観客を魅了する仕上がりとなり、劇場に来るすべての人々が楽しめるよう工夫が施されている。また、国内のさまざまな劇場からゲスト・ダンサーを迎え、所属劇場や街の垣根を越えたアーティストが集まるバレエ団で、これまで世界各地域で公演を行い、世界中にバレエの素晴らしさを伝え続けている。
同バレエ団のソリスト・長澤美絵さんからは次のようなメッセージが届いている。
「私は2010年からずっとキーウに暮らし、バレエ団の一員として踊り続けています。今はウクライナの情勢悪化のため、日本政府からの要請もあり、2月の中旬から日本に滞在しています。今まで毎日のように共に練習に励み、笑い合っていたバレエ団の仲間たちとも離れ、皆のことを思いながら過ごしています。
この夏は、久々にバレエ団の仲間に会えること、そして彼らと共に日本の舞台に立ち、皆さまにバレエをお届けできることが楽しみでなりません。バレエ団の仲間たちも、離れ離れになった先で日本公演のために体を動かし、バレエを忘れずにいます。1秒でも早く、私の大好きなウクライナに平和が戻ってくれることを祈っています。公演においでいただきました皆さまに、心から舞台を楽しんでいただきたいと思います。そして、少しでもウクライナの事を身近に感じていただけたら幸いです。それでは、9月にお会いしましょう」と。
館長の髙橋賴子さんは「困難な状況にも屈せず、文化芸術の灯を絶やすまいと日本での公演を楽しみにしているダンサーたちを、心から応援しています。バレエは生きる喜びや悲しみ、心の叫びを身体で表現します。ぜひ同じ空間で表現される生の舞台を、多くの方にご鑑賞いただきたいと思います」と気持ちを込める。
公演は9月23日。14時開演(4羽の白鳥や黒鳥のパ・ド・ドゥなどの有名なシーンはそのまま残しつつ、2時間に収まる構成)。チケットは一般=5,000円、友の会会員=4,400円、ペア=9,000円、高校生以下=1,000円。申し込みは10時から電話かオンラインで受け付けが始まる。窓口受け付けは6月23日10時から。連絡は船橋市民文化ホール(TEL 047-434-5555)まで。