本町通りの路地裏に「Pizzeria Bar Trico」、粉の専門家が始めたピザとワインとビールのお店
1/16(日)本町通りの路地裏に「Pizzeria Bar Trico」
粉の専門家が始めたピザとワインとビールのお店
船橋市内でも最もにぎわいのある本町通り、商工会議所近くの路地裏に粉の専門家が立ち上げたピッツェリア「Pizzeria Bar Trico」(船橋市本町1-11-12、TEL047-401-5755)が12月中頃にひっそりとオープンしていた。
店内に入ると正面のカウンター越しに大きな石窯が存在感を示している厨房。コンクリート打ちっぱなしのような質感の壁面に黒のアイアンでアクセントを加えたシックな内装が特徴的な店内。店舗面積は約17坪。席数はカウンター6席、テーブル32席(内半個室4席)の計38席。
同店のオーナー白鳥賢さん(38)は、製粉工場出身。8年前まで習志野市内にある家業の製粉工場で工場長として勤務。納品先から粉のブレンドなどの要望が入ると、客先の厨房に入り作業工程を見学、店の特徴に合わせ産地や各種の粉を配合しオリジナルの粉を提供してきたという。
白鳥さんの顧客の中では特にピザ職人が粉に高い関心を示し、新しい提案に耳を傾けてくれることが多かったという。そこから「ピザは面白そうだ」と感じ8年前、居抜きの店を取得しイタリアンでの開業を決めた。開業にあたってイタリアで修業してきたピザ職人をスカウト、厨房で一緒に作業しながら一から料理を覚えてきたという。
「当時は、俺のイタリアン、イタリアンバルUOKINなどの大衆イタリアン全盛期。一番の激戦区だと思う『新橋』で勝ち残れたら千葉でもやっていける力がつくんじゃないか」と考え、新橋での開業を選んだ。決死の覚悟で挑んだ1号店はたちまち繁盛店に。5年前には錦糸町に2店舗目をオープンさせるほどの繁盛をみせた。
津田沼をホームタウンに育った白鳥さん、津田沼駅か船橋駅周辺での開店を目指し店舗物件を探す中でこの場所に出会った。「駅前よりも路地裏のこういう場所に常連さんが気軽に集まってくる店を作りたかった」と白鳥さん。マルゲリータピザの日とされている11月20日に船橋店をテイクアウトだけで先行オープン。本格稼働は12月中旬頃になったという。
同店の看板メニュー「マルゲリータ」(990円)は、淡白な味わいが特徴だという乳牛のモッツアレラチーズとジューシーで歯ごたえある水牛のモッツアレラチーズを独自配合で使用しているという。そのほか「マリナーラ」(790円)「ロマーナ」(1090円)など790円~1490円まで10種のピザを用意。
「ベーコンとキノコのペペロンチーノ」(1090円)「小柱とズッキーニのマッキアート」(1290円)「ツナとブロッコリーのクリームソース」(1290円)など自家製面のパスタに加え、「極黒牛肩芯ロースのロースト」(1790円)「大麦三元豚肩ロースのタリアータ」(1290円)「ハンガリー産鶏ムネ肉ののベリーソース」(1590円)「フィレンツェ風Tボーンステーキ(骨付き400g)」(3690円)などのメインディッシュ。
「自家製ピクルス」(490円)「大人のポテトサラダ」(490円)「ムール貝の白ワイン蒸し黒胡椒風味」(890円)など手軽に注文できる小皿料理が20種以上(490円~890円)、イタリアンのデザート「ドルチェ」も「ジェラート」(390円)「ティラミス」(490円)「ドルチェ盛り合わせ」(990円)まで豊富なメニュー構成。
ドリンクメニューは、氷点下2度で注ぐことでキリっとした飲み味が際立つという生ビール「サッポロ黒ラベル」(550円)、やギネスビール(650円)のほか、スパークリングワイン(690円)やサングリア(590円)などをはじめ白鳥さんやスタッフが気に入ったものを10種程度は常備。
また、各種ウイスキーでのハイボール(450円~490円)のほかウイスキー、ジン、ワイン、ウォッカ、ビール、リキュールなどをベースにしたカクテル約30種(いずれも590円)、焼酎(490円)、ソフトドリンク各種(390円※いずれも税込み)など幅広く用意。
「時間はかかっても地元の人たちに長く愛されるお店として定着していきたい。作業着やスーツでも、ジャケットを着て気取らなくっても一人でふらっと立ち寄れる店を目指しています」と抱負を語る白鳥さん。
営業時間は、17時~23時(L.O.22時半)。月曜日定休。