市船野球部が第104回全国高校野球選手権・千葉県大会で優勝、15年ぶり6回目夏の甲子園へ

  2022/7/28
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7/28(木)市船野球部が第104回全国高校野球選手権・千葉県大会で優勝

15年ぶり6回目となる夏の甲子園へ

 市立船橋高校野球部が7月27日、ZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区美浜1)で行われた「第104回全国高校野球選手権千葉県大会」決勝戦で、木更津総合高校を13対6で下し、15年ぶり6回目となる夏の甲子園への出場を決めた。

 当初、7月26日に行われる予定だった決勝戦。試合開始を1時間遅らせ、天候の回復を待ったが11時過ぎになり開催を断念。中止・順延となりこの日の決勝戦が実現した。

 試合は初回、先頭打者三浦元希選手(3年)がボールを選んで出塁。さらに石黒慎之助選手(3年)がレフト前ヒットで続く。ノーアウト2塁、1塁。3番の森本哲太選手(3年)は手堅く送りバントを遂行。しかし、木更津総合・越井颯一郎投手(3年)の送球が逸れ、ノーアウト満塁に。

 市船応援席からは今日最初の「市船soul」が流れる。4番・片野優羽捕手(3年)の打球は大きくレフト方向へ、3塁ランナーがホームにかえり市船が先制。1回裏・木更津総合高校の攻撃で2点を返されすぐに逆転されてしまう。

 1点を追う4回表の攻撃。石黒選手がレフト前ヒットで出塁。ツーアウト2塁、1塁。バッターボックスには5番・大野七樹選手(1年)。センターにはじき返した強烈な打球でランナーが一人返り同点。スタジアムに「市船soul」が響く中、つづく6番・谷藤汰樹選手(3年)がランナー2塁、1塁からライト前ヒットで逆転に成功する。

 4回裏の守備では、1アウト3塁、1塁のピンチを迎えるも、2番・羽根徹平選手(1年)を三振に抑える。3番・菊地弘樹選手(3年)の痛烈なあたりはセカンド石橋夏希選手(3年)が華麗にキャッチ、ピンチを切り抜けた。

 6回の攻撃、ツーアウトながらも3塁、1塁のチャンス。篠崎大耀選手(2年)がフェンス直撃のツーベースヒットで2点を追加。さらに、森本哲星投手(3年)がライト前ヒットで1点を追加し、6対2と点差を広げる。4点差を追いかける木更津総合、6回裏に1アウト満塁のチャンスを迎えると、3番・菊地内野手がレフト前ヒットで2点を返し。植木瑠斗選手(3年)が、レフト前ヒットで2点を返し1点差に追い上げる。

 さらに7回裏・1アウトランナー2塁のピンチ途中交代の木更津総合・金本琉瑚投手(3年)がセンター前にタイムリー。1アウト3塁、1塁に。一打逆転のピンチに会場の空気が張り詰める。1番・山田隼選手(3年)の打球は浅い位置へのフライ、3塁ランナーはホームにかえれず。なおも、2アウト3塁、1塁のピンチは続いたが羽根選手をライトゴロで打ち取りピンチを脱した。

 8回、2アウト2塁、1塁のチャンスに森本哲星投手。打球はレフトの頭を超え2点タイムリーヒット。さらにツーアウトで石橋選手がタイムリースリーベースヒットで追加点。この回一気に4点追加で10対5と突き放し9回へ。

 さらに9回表の攻撃では森本哲太選手がフェンス直撃の大きな当たり。外野手がクッション処理に手間取っている間にバッターの森本選手はホームを奪う。さらに、1アウト3塁、1塁の場面で代打・黒川裕梧選手(3年)その後、森本哲星投手も活躍し3点を追加した。

 「このままで終わる木更津総合高校ではない」と、応援席が息をのんで見守る中、途中交代の鶴見選手が左中間へのツーベースヒット。2アウトから代打・空選手による三遊間を破る強烈なあたりで反撃の牙をのぞかせる。さらに、山田選手がセンター前ヒットを放ち、土壇場で1点を返してくるも、木更津総合の追い上げは及ばず、13対6で試合終了。

 試合後のインタビューで、「昨日の試合が雨で順延になった事で1日開き、先発投手を森本に任せる事が出来た」と、海上監督。4時間近くに及んだ試合、180球を一人で投げ切り4安打4打点と活躍した森本哲星投手、双子の兄で8回にランニングホームランを打つなど2安打1打点と活躍をみせた森本哲太外野手。二人の目覚ましい活躍はもとより、スタメン全員で19安打という全員野球。チャンス時に一丸となった「市船soul」など、「チーム市船全員で勝ち取った試合でした」と、海上監督は喜びを表す。

 2016年7月26日、市船野球部が甲子園を賭けて千葉県大会決勝を戦った相手も今日と同じ木更津総合高校。この時のスコアは3対2。最終回での逆転に涙をのんだ経験がある。昨秋の県大会では延長10回を戦い5対7で敗戦した記憶もある。「木更津総合さんは、何点取っても何点離れていても必ず点を取ってくる。とにかく攻撃の手を止めないようにしよう」と、この日の試合に臨んだという。

 市立船橋高校吹奏楽部在籍時代に浅野大義さんが野球部の応援曲として作った「市船soul」。市船吹奏楽部の仲間や顧問との絆、応援曲「市船soul」誕生の秘話を描いたことで、話題に上っている映画「20歳のソウル」では、大義さんがガンと戦いながらも野球部の応援に駆けつけるシーンが登場する。

 7月26日、木更津総合高校との決勝戦は、野球部だけでなく、吹奏楽部、市船OBにとっても因縁の深い試合だったといえる。「チーム市船」の総力で勝ち取った15年ぶり6回目の甲子園。今年チームが掲げてきた目標は、「甲子園で校歌を歌う」だという。甲子園で行われる全国大会は、8月6日開会。3日の組み合わせ抽選会で対戦相手が決まる。

  • 1日明けて、文句のない快晴で迎えた決勝戦

  • 野球部と同じく全国区の活躍をする吹奏楽部

  • 「市船soul」が流れると点が入るというジンクスは健在

以上は 2 年前に書かれた内容です
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