市船野球部が甲子園に向けて出発式、各部活動もぞくぞく全国大会出場へ【※遠征費の寄付も募集】
8/1(月)市船野球部甲子園に向けての出発式に松戸徹市長駆け付ける
各部活動もぞくぞく全国大会出場を決定
15年ぶりの甲子園出場を決めた市立船橋高校(船橋市市場4-5-1)野球部が、8月3日に行われる組み合わせ抽選会や8月6日からの全国大会に向け8月1日に出発、松戸徹船橋市長・松本文化教育長らも駆けつけ激励の言葉を送った。
15年ぶり6回目の出発式は、コロナの感染拡大もあって身内のみの出発式となった。会議室に集まった野球部メンバーに対して、松戸市長は、「春に県大会優勝を決めたときに『目標は甲子園です』と力強く語ってくれた言葉を実行してくれた皆さんを誇りに思います。決勝戦は会場で観戦していましたが、チャンスになると『市船soul』が流れ、一体感が生まれた。期待が高まるたびに得点が入った。甲子園でも市船の力を発揮し、ぜひ優勝旗を持ち帰ってほしい」と激励。
宮 栄太朗主将は、「優勝できたことはうれしいが、自分たちの戦いはこれから。市船の校歌を全国で1回でも多く流し、市船の名を全国に轟かせてきます」と、意気込みを語った。
また、海上雄大監督は、「優勝してからの数日間で優勝してから良い顔つきになってきた。気を引き締めて一戦一戦思い切ってプレーできるようスタッフ一同バックアップしていきます」と、甲子園に向けての想いを語った。
昨年、同校としては平成以降初めて、球技関係の部活動が全国大会に出場できなかった。厳しい状況を経て今年は、野球をはじめサッカー、バスケットボール、バレーボールと球技関係も全国大会出場を決め、体操部、陸上競技部、水泳部、ダンス部も既に全国大会出場を決めている。
野球部メンバーは、出発式終了後そのまま同校のバスに乗車し大阪に向かった。
全国大会に出場の代表校選手らは、8月1日までに地元でPCR検査を受け、陰性確認後、甲子園入りする。開幕前の甲子園練習は行われない。組み合わせ抽選会は8月3日16時からフェスティバルホールでリアル開催されるという。
開会式は、6日9時から。登録選手全員が参加し、式典の進行は通常通り行われる予定だという。順調に進めば決勝戦は、阪神甲子園球場で22日実施予定。
「市立船橋高校スポーツ振興募金」の開設、寄付金募集
昨年不振だった球技系団体部活動含め各部が順調に全国大会出場を決めたことで事務局側では別の課題が浮上しているという。選手数の多い球技系の部活動が全国大会に出場し、勝ち進むことで選手らの宿賃や滞在費などがかさみ、学校側で用意している予算をオーバーする見込みだという。
例えば、高校野球の応援といえばアルプススタンドでのブランスバンド演奏とダンス部のチアダンスが花形だが、ダンス部も全国大会出場、吹奏楽部もこの時期コンテスト出場が決まっている。
吹奏楽部は千葉県館山での直前合宿を予定していたが甲子園の応援に駆け付ける。「部員が炎天下での演奏に耐えられるよう、スタンドでは50人ずつ交代、全員体制で演奏させる予定」と顧問の髙橋健一さん。「試合に勝ち進めば館山での合宿は順次キャンセル、大阪での合宿になっていく。負けてしまえば当然館山での合宿に戻るので両方のパターンを確保しつつ、応援とコンテストに臨むが、当然キャンセル料も発生する事になる」と、頭を悩ませる。
校内では一般生徒による応援団も募集中だ。当然、勝ち進めば勝ち進むほど応援団でスタンドを埋め、選手たちに力を送りたいと考える。「生徒や家庭の負担を少しでも減らせるように寄付を募っています。当然、各部ともに後援会でも保護者を中心に寄付を募り、私たちも市に協力を要請していますが…全然足りていないのです…」と、同校教頭の矢口博之さん。
同校では寄付金を募る方法として、「市立船橋高校スポーツ振興募金」を開設。以下の4つの方法で資金を集めている。
①学校応援コミュニティ「Yeilz(エールズ)」のオンライン決済
②銀行振込 千葉銀行 船橋支店(015) 口座番号4689131
③現金書留で事務局
④寄付金を直接事務局へ持参
気になる寄付金の集まり具合だが、「Yeilz」のオンライン決済では、3000万円を予定しているが8月1日の取材時点では寄付総額は88万円と必要金額に対してまだ3%程しか集まっていない様子だ。
商工会議所や同青年部、観光協会など船橋市内経済界でもOBを中心に寄付金集めに動いてるという。また、船橋市議会では公職選挙法に違反しない範囲での「議員連名での一律寄付」を検討する動きもあるという。「とにかく、全然足りていない状況なので、寄付にご協力をお願いします」と前出の矢口教頭は協力を呼び掛ける。