ふなっしーがシトラスリボンプロジェクトに協力、クラファンを介して船橋市にパルスオキシメーター200台寄贈

船橋

2021/9/19


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9/19（日）ふなっしーがシトラスリボンプロジェクトに協力

クラファンを介して船橋市にパルスオキシメーター200台寄贈

　船橋を中心に災害時支援などの活動を行っている団体「千葉レスキューライオンズクラブ」が9月10日、動脈血酸素飽和度などを測るパルスオキシメーター200台を船橋市に寄贈した。

　千葉レスキューライオンズクラブは2017（平成29）年に設立。今年から事務局が八千代市に変わったものの、今年6月までは船橋に事務局があり、船橋を活動拠点としてレスキューに特化した被災地支援や災害ボランティアだけでなく、情報収集、防災備蓄、危機管理の意識・知識の向上、啓蒙活動などを視野に入れて活動している団体。

　今年の同団体の活動のひとつとして、「シトラスリボンプロジェクトの普及活動として、シトラスリボンとふなっしーコラボのピンズを作製。クラウドファンディング（以下、クラファン）を使って寄付金を募り、集まった金額は、シトラスリボン普及にかかる費用を除き、全額を医療従事者への支援に使用。その結果、クラファンでは268万4,923円を集め、船橋市にパルスオキシメーター200台を寄贈した。「予想をはるかに超える寄付が集まったのは、ふなっしーのおかげでしかない」と6月まで会長を務めていた目谷元輝（めやげんき）さんは話す。

　シトラスリボンプロジェクトとは、コロナ禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛県の有志から始まったプロジェクトで、千葉県内ではいち早く同プロジェクトに取り組んでいたのが船橋市だった。

　「ライオンズとして、風習のひとつにピンバッジを交換し合うものがあり、ライオンズらしくピンバッジがいいのではないかと考えていた。だが、最初はシンプルにシトラスリボンの型だけで考えてもいたがもうひと工夫したいと思い、船橋ならば過去に千葉ジェッツとのコラボでもお世話になった『ふなっしー』の協力を仰げないかと考えた」と目谷さん。

　ふなっしーとコンタクトを取った結果、「似たような依頼は多数あったそうだが、私たちの思いが通じて引き受けてもらえた。クラウドファンディングについても、寄付金がどういう使われ方をするのか、集まる金額が出る前にはっきりとしたことが出せなかったため、審査に時間がかかったりもしたがなんとか実施できた」とも。

　「見込んでいた開始時期よりも少し遅かった」という4月29日からクラファンが始まると、わずか2日で目標金額だった50万円を達成したという。「ライオンズクラブのメンバーは基本的に対面でピンバッジ1つにつき1000円で預かっているので、クラファンで集まっているのはふなっしーのファンである『梨友』さんのおかげだと思います。目標金額の500％を超えるクラファン達成額で、ふなっしーの底力を甘く見ていました。ふなっしーという信頼があって、これだけの金額が集まりました」と目谷さん。

　医療従事者への寄付としては、船橋市ではパルスオキシメーターが1500個ほどしかなく不足しているという情報を得て、市でも取り入れている機種などもヒアリングし、同じ機種で用意をした。用意したパルスオキシメーターには、千葉レスキューライオンズクラブのストラップを一つずつ付けて寄贈した。

　ピンバッジの数も1000個作る予定だったものが、最終的には4000個作成。クラファンで2600個を発送し、ライオンズクラブの関係で1000個がはけた。残りは年内いっぱいの船橋市のふるさと納税の返礼品として出すほか、対面などでも引き続き寄付金と交換していく予定だという。

　ツイッターなどSNSを介して「梨友」からは「このコロナ禍で自分も何か力になれることをしたいと思っていたけど個人では何ができるかわからなかった。このクラファンを通して関わることができてうれしい」「協力できてよかった」という声が届いていたという。

　現会長の澤柳頼樹（よりき）さんは「私はサラリーマンですが、このライオンズに関わらせてもらって、今回のプロジェクトのようにゼロから何かを作るということなどを始め、いろんなことが勉強になっています」と笑顔を見せる。「ピンバッジが欲しい、寄付がしたいという方は、当クラブまでメール（c.r.l.c.since2017@gmail.com）でご連絡ください」とも。

関連リンク：https://camp-fire.jp/projects/view/408685