No.21 土から生まれ、土に還るものづくり『みちくさあん』白子町福島

  2022/8/8
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東京から白子町に移り住み、苧麻(からむし)・竹・藁・草等を使い 衣食住のうち、特に衣からの自給自足を目指している山本あまよかしむさんにお話を聞きました。

土から生まれ土に還るものづくり

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白子町に移り住む前、2003年まで海外青年協力隊としてブルガリアに住む。誰かに教えてもらうわけでもなく 植物の知識もなく マニュアルもなく、自生している草を摘み、植物染めをする。上手くいくわけがない。失敗して失敗して失敗した。「失敗する」ということを学んだ。ここで学んだことが今も活かされている。それからは夢中になり、たくさんの草木での製作を試した。
日本に帰国してからも山形から沖縄まで糸探しに明け暮れた。独学でいちから服作りをし、染色し、ウィービングをする。お面も作ったりする。思いの外結構リアル!(笑)

足で歩いて手で採れる範囲のものでこの世界は満ち足りている

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白子町に住んで十数年になる。白子町の何もなさがいい。山本さんのお宅の庭には少しの大豆やバケツ稲と、たくさんの木々や様々な種類の草花が生い茂っている。この草木のなかにある苧麻(からむし)を採り、皮を剥ぎ、一本ずつ割き、乾燥させると糸になる。他の麻類よりも扱いやすく糸にしやすいのだそう。
個展やイベントを定期的に立て、白子町の自宅では少人数での寺子屋を主催している。


これからの時代をどう生きるか

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今となっては当たり前のようにある動画やブログ、テキストブック、教科書、教本、ワークショップ・・・
現代では、教えてもらうこと 与えてもらうことが当たり前になりすぎている。縄文人はどうしていたのだろうか?山本さん自身も寺子屋で伝える中で 作るまでに至る努力、試行錯誤する時間の中で『自分で考える』ということを伝えていきたいそう。もっと今以上に“見たり” “聞いたり” “感じたり”したことから学んで、精神性を育んでいけたらと話してくださいました。

とは言え、人を変えようとはしない。こんな人がいるんだという事を知ってくれたら嬉しいです、と話してくれた。自然体で、「本来人間が大切にしてみては」ということ、自然の中で感じたことを静かに話してくれる山本さんがとっても印象的でした。

ライター兼農ガール 河田浩子
DATA  『みちくさあん』  白子町福島
ホームページ http://www15.plala.or.jp/amayokasim/
インスタグラム https://www.instagram.com/amayokasim/
フェイスブック https://www.facebook.com/amayokasim.yamamoto
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