FCS創立30周年記念事業で初の「eスポーツ大会・デジタル体験イベント」、ホールのスクリーンで「大乱闘スマッシュブラザーズ」
8/22(月)FCS創立30周年記念事業で初の「eスポーツ大会・デジタル体験イベント」
ホールのスクリーンで「大乱闘スマッシュブラザーズ」
船橋市勤労市民センター(船橋市本町4-19-6)で8月21日、「FCS創立30周年記念事業 e-Sports大会・デジタル体験イベント」が開催された。
FCSとは、公益財団法人船橋市中小企業勤労者福祉サービスセンター(以下、FCS)の略称で、市内の中小企業や小規模小売店で働く従業員とその家族に対する福利厚生面での向上を図るため、船橋市が全額出資して設立した団体である。
FCSの設立は1992(平成4)年、今年で30周年を迎えた。事務所は勤労市民センターの2階に構え、現在は300社以上が加入、中小企業で働く市内在住・在勤の個人も月500円で加入できる仕組みとなり、加入者数は約3500人となる。
同法人では事業間の交流や周知のため、定期的にさまざまな記念事業を行ってきたが、「このコロナ禍で対面を避けてできるイベントはないか」と考えていたところ、「デジタル体験やe-Sportsならオンラインで交流が持てるのではないかと思い、こうした内容は初めてでしたが企画しました」と業務企画課の木村和美さんは話す。
企画当初はオンラインのみの開催を考えていたというが、対面をメインに切り替えての実施となった。勤労市民センターの1階には「親子YouTuber体験」、LEGOブロックを使った「プログラミング体験」、「VR体験」や「eモータースポーツ体験」などさまざな体験ブースが並んだ。地下ホールは「e-Sports大会」の会場となり、時間を区切って「Pokemon UNITE(ポケモン・ユナイト)」「FALLGUYS(フォールガイズ)」「大乱闘スマッシュブラザーズ」の各大会が開催された。
「大乱闘スマッシュブラザーズ」の会は、中学生以上・FCS会員限定での開催だったが「小学生からの参加希望の声が多く、小学生も参加可としました」と木村さん。同会には24組48人の会員や会員家族などが参加し、大きなスクリーンにゲーム画面が映し出され、バトルが終わると観客から拍手もあがった。
小学生のみが参加できる「FALLGUYS(フォールガイズ)」の大会で1位に輝き、景品「Kindleキッズモデル」を獲得した竹内悠人くん(5年)は「いろんな人と一緒に楽しくできた」と感想を話し、笑顔を見せた。
同法人の理事であり、挨拶に訪れた松戸市長は「コロナもあるが、地域の中の経済活動が行われていることが大事。地域の企業が社員一丸となって取り組み、それが地域の元気につながっている。働いているみなさんの福利厚生が充実し、会員のみなさんの力に変えていってほしい」と挨拶した。
会場外では舞台緞(どん)帳のパネル展も
また、地下ホール前のロビーでは、舞台設備などを手掛ける「つるや伊藤」(本町4-31-25)が「船橋の歴史が見える 舞台緞帳パネル展」を開催。FCS会員事業所による出店として、同店と船橋市公園協会が出店した。
「つるや伊藤」のブースでは市内各所で同店が手掛けた舞台や舞台緞帳をパネル展示し、説明を加えて紹介した。紹介された緞帳は、高根台公民館、二和公民館 二和劇場、勤労市民センター、葛飾公民館、宮本公民館 みやもと三百人劇場、海神公民館のもの。勤労市民センターの緞帳を設置した際の搬入時の写真なども一緒に展示された。
同店代表の伊藤吉之助さんは搬入当時の写真を見ながら「ここのホールに搬入するとき、道路の路駐をなくしたりして、大変だったよ。チャータートラックに緞帳を乗せて、京都の川島織物から陸送したんだ。倅も手伝ってたよ。懐かしいね」と当時を振り返った。