市船生が市内事業者のEC化を支援、150年以上続く老舗「森田呉服店」がメルカリに出店
9/9(金)市船生が市内事業者のEC化を支援
150年以上続く老舗「森田呉服店」がメルカリに出店
市立船橋高校(船橋市市場4-5-1)で9月6日、本町通りで150年以上も商いを続ける老舗「森田呉服店」(船橋市本町4-35-14)のメルカリショップ開店の発表があった。
これは同校商業科の生徒が販路開拓を希望する市内業者を支援・協力してショップを開店したもので、コミュニケーションや販売の実践を通じて、EC(電子商取引)の基礎知識を得ると共に、自ら課題を解決する力を養い、地域産業への理解を深めるもの。
船橋市はメルカリ、ソウゾウとECサービスに関して連携協定を締結し、市内事業者のEC化支援を行っている。学校の活動も、教育連携事業として支援している。
生徒は今年5月から同店と話し合いを重ねて、400種以上もある伝統の看板商品「日本てぬぐい」から出品するものを厳選。数種類のセットにまとめ、パッケージも考えショップに出品した。
店主の森田雅巳さんは、「市船商業科の生徒の若い力で新しい販路を得た。新しい感覚・発想は素晴らしい。店頭の販売にもいい刺激になる」と話し、「少し先にはオンラインショップも自分たちだけで運営することになるが、改革の大きな刺激をいただいた。ありがたい」と感謝の気持ちを話した。
ゲストとして参加した松戸徹市長は、「船橋にとってもEC化は大きな課題であり、市も応援している。いい店・産物をたくさん持っている船橋の特長を、大規模なものだけでなく、小さくてもいいものも合わせて周知し、育ててもらいたい。ECは目的に合致しているシステムと思う。がんばってもらいたい」と話した。
販売の大きなステージを提供しているメルカリの政策企画参事高橋亮平さんの前職は中央大学准教授で、教育プログラムが専門。「開業資金が少なくてもビジネスを始められる環境で高校生が『〇〇ごっこ』ではなく、小さくても実際のビジネスを体験して、感覚を磨くことは素晴らしい経験になるはず」と高橋さん。
指導にあたった教諭・商業科長・海上雄大(うながみゆうた)さんは、「理論だけでなく実際の生きたビジネスを感じることは大切。成功も失敗も財産になる。時間が限られた授業の中で勉強しているが、今まさに動き出した電子商取引を学び、実践することは必ず財産になる」と話す。「昨年はコロナ禍で制限が多くてできなかったことが今年はできていることがうれしい。EC支援事業が成功し、有益な学習になることを願っている」とも。
同校は、過去に自校でスポーツドリンクを発売したことがあり、船橋の特産品にも選ばれ7年間ほど発売を続けた事績がある。
関連サイト:https://mercari-shops.com/shops/3V4AkAfEHLUup6kKVhsfr4?source=item_detail