No.27 観光資源が何もない!?豊かな自然で創造するセルフビルドでまちおこし 長柄町

  2022/9/29
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以下は 2 年前に書かれた内容です

それぞれの自治体が、様々なまちおこしに取り組んでいます。
今回は、千葉県の長柄町で移住定住コーディネーターとして、町からの委託事業として活動されているNPO法人ふるさとネッツ 理事 木こりの井上 源太郎さんと野菜料理人兼木こりの安島 ちはるさんお二人に取材させて頂きました。
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待ち合わせは、長柄町役場内にある「ながら移住定住ブース」
カラフルで可愛い演出のブースですね。
このブースで移住希望者のかたとのお話が出来るようになっています。

いつ頃から長柄町のまちおこしに携わっていますか?

2019年からです。もともとは東京出身ですが、木こりの仕事に興味をもち、千葉県内の他のNPO法人で、林業に関するワークショップなどに参加しながらログハウスを自分で建てるため、ビルダーの勉強も兼ねて近隣での二拠点生活で長柄町の林業の衰退を知り、その材木の活用に着目するようになったのがきっかけでした。

ログハウスやセルフビルドの講習会など興味深い発信をされていますが、今までの実績として移住者はどれくらいですか?

移住者と二拠点生活者を含め、約3年でのべ40件くらいです。特にコロナ禍での昨年からは、問い合わせが例年の5倍になっています。町では私たち以外にも、タウンアドバイザーなど外部の専門家も招いて、職員と連携をとって進めている結果だと思います。

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役場の敷地内にあるバス待合所も、ログハウスで建てられています。

過疎地をプラスにするログハウスのセルフビルド

過疎地だから楽しめるログハウスのセルフビルドは、長柄町の住民の方々にも好ましく受け入れて貰っていると伺いました。お二人とも声を揃えて「長柄町のかたは人が好い!」と強調されます。
観光資源は乏しいようですが「人の暖かさが大きな資源です!」とも話してくださいました。
素敵な財産ですね。
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現在、井上さんは女性だけでゼロからログハウスを建設するチームの指導もされています。長柄町のPR活動を行いながら、自然環境保全の活動も行っていきたいと抱負を話されていました。

安島さんは「私も自分の家をログハウスのセルフビルドで建てている最中なんです。完成にはまだまだですが、住みながら作業できるように近日中に引っ越し出来るように頑張っています。」と教えてくださいました。


ターゲットを絞ったまちおこしが移住者に響く

長柄町でのまちおこしは、自然と共存することが大きなテーマでした。
住むということを、特に重要視することで移住者の心に響くPR作戦が功を奏した良い事例ですね。
交通の不便さや買いものなどの生活圏も、隣接する他市町村に移動しなければいけない立地ですが、定住者が増えている要因は手間がかかることを楽しめる人にターゲットを絞っているからだと理解出来ました。
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今回の取材を通し、マイナスをプラスにする発想と行動が自治体で柔軟に行われていることに希望を抱くことが出来ました。これからも、長柄町のまちおこしに期待しています。
取材・ライター 女将こと牧由美
*掲載内容は取材日時点のものです。(取材日 2022.8.29)
以上は 2 年前に書かれた内容です
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