成田山参道すぐ近くで大規模な空き家利活用事業「花崎町大正村プロジェクト」、「成田にもう一つの観光名所を」合言葉にアーティストレジデンスをつくる
観光地として近年人気を集めている成田山新勝寺。参拝に訪れる以外にも参道の個性ある商店街をひやかして回る楽しみが幅広い世代から好評を博しているという。その商店会から一本入った路地裏に約600坪の空き家群がある、これを利活用して成田市の「もう一つの観光名所に育てよう」と取り組んでいるのが「花崎町大正村プロジェクト」だ。
同プロジェクトを推進するのは、成田市で新築住宅などを手掛ける創業32年の老舗・成田エコハウス株式会社(成田市飯仲28-3、TEL0476-23-2220、代表=稲村修治)。
同社は、新築工事だけでなく増改築、最近高齢者などの住宅で増えている減築、耐震工事なども手掛ける建築会社。近年は古民家リノベーションや古い住宅のリフォームの需要も増えてきたことから成田市内中心に空き家を活用したシェアハウス(12戸90室稼働)なども手掛けてきたという。
その過程で花崎町の空き家群に注目、有効な利活用方法を模索していたのだという。
物件所有者を一つ一つあたり、個別に交渉、プロジェクトの趣旨を説明し協力を取り付けてきた。同地区には現在も住んでいる住民もいるが、空き家と共に所有者はいずれも70代~80代の高齢者層。「若い人たちが入ってきてくれて活気が出てくれたらうれしい」と、プロジェクトに対して軒並み好評だという。
空き家は、耐震を施したリノベーションでシェアハウスやアーティストレジデンス、シェアスペースなどに生まれ変わらせる。1階を工房兼店舗として活用できるよう古い家の土間はそのまま活用する。2階を居住スペースにして昼夜問わず生活の温もりを感じられる職住一体の文化村に育てていく予定だ。
同エリアは参道側に高低差の大きな斜面があり、水路を利用して雨水を排水する仕組みをとっている。その為、宅地部分は4階層に分かれ入り組んだ住宅街を形成している。いずれも大正時代から昭和初期に建てられたものだという。
同社では、この傾斜を利用して雨水を住宅街を流れる小川に変えている。各戸を縫うように流れていく小川はエリアの一角で小さな池に合流する。ここはビオトープにする予定だという。
小川に沿って散歩道を設計し各戸を回遊しながら工房や店舗を一通り巡れるようになっている。すでに数棟着工中だが現在2棟の工事が終了。そのうちの一棟「浪漫館」が7月2日にお披露目となった。
広いウッドデッキを持つシェアスペース「浪漫館」&シェアハウス「浪漫邸」
浪漫邸は、敷地約50平方メートルの古いアパートだった物件を改装。
1階には24畳のシステムキッチン付きシェアスペース。会議やミーティング、趣味の時間などにも利用できるようホワイトボードや音響設備、55インチの4Kテレビなどを常備している「浪漫館」。冷蔵庫、オーブンレンジなどのキッチン周り一式も基本装備。入口の開錠はスマートロックで管理する。
シェアスペースからウォークスルーで出入りできるウッドデッキは48畳以上の広さを持ち、ここにもスピーカーが設置されている。
「イベントなどに活用してもらったり、サークルなどの集まりでの利用を考えてスピーカーを設置しています」と同社代表の稲村さん。利用料金は1時間あたり1650円から(2時間以上で予約制)。
施設全体を「浪漫邸」と命名して、2階のシェアハウスと複合施設として運営していく。浪漫邸に住んでいる住民と近隣のアーティストレジデンスの住民、シェアスペースのイベントにやってきた外の人たちがいきいきとふれあう姿を想像できる。
運営は、同社のシェアハウス物件などを管理している「きのこくらぶ」。シェアハウスだけでなくシェアスペースなどにも十分な実績を持っている。※きのこくらぶの実績については公式HP参照。
きのこくらぶ公式HP
成田シェアハウスきのこくらぶー快適なシェアハウスライフをあなたとー (sharehouse-narita.com)
施設名:
住所:成田市花崎町733-4
TEL:
営業時間:0476-22-8012(成田エコハウス)
定休日:
駐車場:近隣に市営駐車場有
[情報発信]
公式HP:きのこくらぶ | きのこくらぶ浪漫邸(ロマンテイ)<成田市花崎町>成田シェアハウス (sharehouse-narita.com)
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