北海道津別町のコワーキング施設・JIMBA、道東テレビなどを手掛ける立川さんの夢が詰まった拠点
千葉県船橋市から北海道津別町へ2016年頃、移住したビデオグラファー・立川彰さんが津別町の地域おこし協力隊を経て設立した事業「道東テレビ」の拠点、CO-LIVING拠点「JIMBA(ジンバ)」での地域交流活動「JIMBAR」が再稼働を始めた。
立川彰さんは、静岡県沼津市出身。映像制作会社勤務を経て独立。船橋市に本拠地を構える「キロックムービー」社を設立。その後、北海道オホーツク地域にある津別町から映像制作の仕事を頼まれたことがきっかけで同町に地域越し協力体制度を活用して家族ごと移住。
道東地域にはケーブルテレビなどのローカルテレビ局が入っていない事に気が付きYouTubeチャンネルを使ったインターネット配信を主力としたテレビ局「道東テレビ」を立上げ、オホーツクエリア含む北海道の東部分をネットする映像制作会社に育て上げた。
現在では、道東エリア各市町村の公式YouTubeチャンネルや行政の公式ニュース番組運営などを生業として成長している。
同社が、本拠地としている津別町のJIMBAでは、コロナ前に「JIMBAR」と呼ばれる地域交流イベントを実施。ゲストスピーカーに登壇してもらい、その貴重な体験談などを酒のつまみとして津別町民や周辺市町村から街づくりのキーマンを招いて交流を促す企画を行ってきた。
立川さんが船橋市時代に立上げに携わった「小松菜ハイボールの会」とのオンライン飲み会なども企画。船橋会場と津別会場を合わせ同時中継することで100人以上が参加する盛大な交流会まで育て上げた実績も。
しかし、2019年コロナ禍で全ての活動が自粛。このほど、政府のコロナ鎮静傾向報道を受けて、感染症対策に気を配り「JIMBAR」を再稼働させる事となった。今回のゲストスピーカーは、船橋市でタウン誌やインターネットニュースの編集を行っている山﨑健太朗さん(筆者)。
平日昼間地域にいる、主婦や高齢者が率先して地域情報を集める事でまちづくりに関わるきっかけとする「市民ライター制度」などの企画について参加者らと意見を交わした。
複合施設JIMBA
JIMBAは会員制のサロンとして機能する側面と地域情報ハブとして稼働する最大30名迄利用可能な「イベントスペース」の側面、北海道津別町まちづくり会社の本社や道東テレビ本社として「シェアオフィス」機能なども持つ副業施設。そのほか、カフェやBARとしての「飲食店機能」2階にはレンタルスペースなども配備する。無料Wi-Fiやコンセントも提供。
2階のレンタルスペースの利用料金は1時間150円、フロアの貸切も可能で2000円/時間。中学生以下、保護者、高校生・大学生などの学生も無料。
1階の共有スペースは月額1000円で利用し放題、2時間500円、1日料金1000円。レンタルスペースは1時間2000円、生配信スタジオ(65インチの大型モニター設置)、配信オペレーターがともに1時間1万円。作業に没頭できる半個室スペース「思い出ラボ」は、1時間500円、1日1000円で利用可能。
また、シェアオフィスは「個ブース」が1万円/月、8畳分のスペースを占有できる「シェアオフィス」が月額5万円(いずれも税抜き額)となっている。
カフェ部分は8時~17時の営業をベースに火・水曜日が定休。レギュラーコーヒー(400円)、イリガチェフプレミアム(800円)、ゲイシャ・エスメラルダ(2000円)などのコーヒー類も用意していたが現在は、コロナ禍で休業中。
同施設は、2018年に津別町の道東エリアリノベーションプロジェクトに選出され、町民から昭和17年建築の古民家提供を受け、約半年間、町民中心に400人を超えるボランティアが参加して改修されたという。
道東テレビ公式ホームページ