アンデルセン公園で「インターナショナルフェスティバル2022」、船橋市国際交流協会設立35周年式典も
10/26(水)ふなばしアンデルセン公園で「インターナショナルフェスティバル2022」
船橋市国際交流協会設立35周年式典も
ふなばしアンデルセン公園(船橋市金堀町525)で10月23日、船橋市国際交流協会による「インターナショナルフェスティバル2022」が開催された。
同園イベントドームでは、10時から15時までさまざまな国の伝統芸能が披露され、イベントドーム前の「みんなの広場」では、ミャンマー料理、ベトナムの紅茶とコーヒー、トルコアイス、バングラデシュやエクアドルの雑貨販売などの模擬店も出店した。
イベントドームでは、まず中国の伝統芸能「川劇(せんげき)」が演じられた。日中国交正常化50周年を記念したもので、演目は「変面(へんめん)」。これは古武術の動きの中で、顔につけた面を素早く何回も変化させるもの。船橋市三咲在住の王文強さんが演じ、華やかな衣装と巧みな変身にを披露した。
ステージでは同協会設立35周年の記念式典も行われ、嘉規洋会長は「協会歴史の中で活躍されてきた先人たちに感謝します。最近のコロナ禍では、活動が大幅に制約を受けたが、そんな中でも米国ヘイワード市の交流会メンバー・いのりかえこさんなどが開催したオンライン交流活動などもあり、船橋での活動の大きな力になった」と話した。
来賓の船橋市松戸徹市長は「在留の外国人は19,000人に増えているが、勉学や生活に困難を抱えている人もいる。特にウクライナからの避難してきた方は大変苦労されている方が多い。いつの日か母国に帰る人も多くいると思う。この人たちが船橋はいい街だった、優しかったと言ってくれるような接し方をして欲しい」と話した。
イベントドームでの「世界の歌のコーナー」では、外国の伝統の歌や踊りが演奏された。ベトナムの歌では、船橋市国際交流員のグエン・ティ・チャーさんが仲間を募って故郷の歌を披露。
船橋在住のベトナム人や東京からの応援もあり、赤地に黄色い星のベトナム国旗をプリントしたTシャツはベトナムから取り寄せたという。「演奏するのは初めてとのことで、緊張したと言いながら、見事な演奏を披露してくれた」とチャーさん。「いろいろな機会を利用してベトナムのことを知って欲しいし、日本のことを知りたい」とも。
南米エクアドルの音楽では、カバスカンゴ・パウルさんが羽根のついたカラフルな衣装と笛で祖国の音楽を奏でた。「アンデス工房」のメンバーは、「コンドルは飛んで行く」など祖国の音楽と踊りを演奏し、会場の年配者には懐かしそうに聞き入る姿も見られた。
園内ではスタンプラリーも行われ、多くのファミリー層が参加した。船橋商工会議所、船橋商工会議所青年部による「ホンビノス貝」の無料配布や「アンデルセンビール」の数量限定販売も行われた。
ベトナム・ハノイの国立工科大学で日本語を教えていた三上さんは「日本に帰ってきたが、日本に来ている留学生たちがコロナ禍で勉強にも生活にも非常に苦労している。彼らの元気な姿を見て、涙が出るほどうれしい。機会あるごとに彼らを支援していきたい」と話した。