船橋市立リハビリテーション病院患者の会が音楽演奏会、「患者と家族の心の拠り所に」

  2024/12/1
シェア ポスト 送る

12/1(日)船橋市立リハビリテーション病院患者の会が音楽演奏会

「患者と家族の心の拠り所に」

 船橋市立リハビリテーション病院(船橋市夏見台4-26-1)で治療を受けている患者と家族の会「コンパスの会」が11月24日、中央公民館(本町2-5-5)の音楽室で「音楽演奏会」を開催し、約20人の参加者がお互いの演奏に聞き入るなどして交流を深めた。

 「コンパスの会」は2015(平成27)年3月に、船橋市立リハビリテーション病院に入院中だった3人とその家族、同病院のスタッフが立ち上げた活動となる。現在は船橋市の障害福祉団体としても登録されている。

 同会に参加している宗村ちひろさんは、2018年12月、運転中に脳出血を起こしたものの、自分で車を端に停め、大事故などには至らず一命を取り留めた。しかし、その後遺症で左半身まひ、硬直、感覚障がいなどが残り、今なお続いているという。「『コンパスの会』には、同じように後遺症に苦しむお仲間がいます。集まって情報交換をしたり、お互いを助け合ったりしています」と宗村さんは話す。

 通常、開催場所は船橋市立リハビリテーション病院内の会議室となり、毎月第2月曜に開催。しかし年に数回は「日帰りバスツアー」のほか、食事会や講演会を行い、仲間と出かけることもあるという。今回は、患者だけでなく家族も披露する演奏会を開催した。

 以前はピアノ演奏の仕事をしていた宗村さんが演奏をしながら司会進行を務め、出演者には、宗村さんと同じように半身まひがある人も、ハンドベルやカホーンの演奏で登場。カホーン演奏では宗村さんが弾くピアノに合わせてリズムを刻んだ。

 演奏を披露した人については、本院がリハビリが必要になった経緯などを宗村さんが簡単に紹介するなどして、親子や夫婦で来場していた参加者と演奏者がよりコミュニケーションを取りやすくなるきっかけも生み出していた。

 同会の世話人である蓮見さんは「コンパスの会は、病院を中心とした大きな円に多くの人が集まり互いを助け合っています。また、コンパスには羅針盤という意味もあり、そこに集う人の人生の指針となる活動を目指しています」と会について説明する。

「市立リハビリテーション病院での定例会を見学してみたいという方、ほかの人の話しを聞いてみたい方、自分の話をしたい方も、まずはメール(compassnokai@gmail.com)ください」と蓮見さんは呼びかける。

  • 見ていた人も参加してのハンドベル演奏

  • 音楽に合わせて体を動かす時間も

  • 宗村さんが出演者にインタビュー

  • 歌を披露する出演者も

MyFunaねっと
MyFunaねっと
千葉県船橋市に特化した情報を発信するタウン誌「ふなばし再発見!!マガジンMyFuna」編集部が運営するローカルニュース「MyFunaねっと」の情報を掲...
プロフィールや他の投稿を見る

シェア ポスト 送る