船橋芝山高校サッカー部が全勝で2部リーグに昇格、創部以来初の快挙
10/30(日)船橋芝山高校サッカー部が全勝で2部リーグに昇格
創部以来初の快挙
千葉県立船橋芝山高校(船橋市芝山7-39-1)サッカー部が、創部以来初となる、県内サッカーリーグの2部リーグに昇格することが分かった。
「高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ」は、高校生の3大サッカー大会のうちの1つで、県内の高校サッカー部とクラブユースチームの合わせて約250チームが参加し、毎年4月から12月までリーグ戦方式で戦う。
千葉県では、2019(令和元)年からリーグが1部から5部に分かれ、1・2部は10チームによる2回戦総当たり方式、3部は12チームによる1回戦総当たり方式、4・5部は6チームにより前期と後期それぞれ1回戦総当たり方式で行っている。
同校は3部リーグに所属し、昨年は1試合の差で昇格を逃した。芝山中学出身でキャプテンの山ノ内元哉さん(3年)は「去年の悔しい思いがあったので、今年は3年になる前にはチーム全員で勝つことを意識していました」と話す。今年はリーグの見直しもあり、2部リーグに上がれるチームは、3部A~Cリーグのうち各1チームのみという厳しい戦いだった同大会。
4月からリーグが始まり、同チームは11試合全勝した。9月18日の八千代松陰高校との試合では、前半0対0で折り返し、後半で先制点を取った後、同点に追いつかれたが、最後に1点を決めて勝利し、この時点で2部リーグへの昇格が決まった。
「この時は本当に気持ちよくて、うれしかった」と喜びを話す部員の板垣晴弥さん(3年)。「明るくてふざけたりするメンバーが多いですが、メリハリがあって、練習になるとみんなで声をかけ合ったりして真剣に練習に取り組むチームなので、結果に結びついたと思う」と朝岡陽介さん(3年)は振り返る。山ノ内さんは「とにかくみんな仲がいいので、目標目指してメンバー全員のモチベーションがずっと保ち続けられたので、全勝できたんだと思う」と話す。
顧問の菊野将史さんは「上位リーグに所属する県立高校が少ない中、2部リーグへの昇格は本当にうれしい。グラウンドも狭いですが、タカスポやアリーナに行ったり、3年で塾に行く子もいるので、朝練に切り替えたり、工夫しながらみんながんばっていました。部活だけでなく、野球部の応援や文化祭も積極的に参加したり、いろいろなことに一生懸命なメンバーだからこそ、全勝できたんだと思います」と話す。
10月に開催された「第101回全国高校サッカー選手権千葉予選」では、残念ながら1試合目で敗退した同チーム。「ケガをしていたメンバーもいたので、悔しい結果になった。またこのチームでやりたいので、卒業後はサッカーチームを作ってまた楽しみたい」と板垣さん。後輩たちには「2部リーグで十分戦えると思う。必ず残留してほしい」とメッセージを送っていた。