「JuJuきたなら習志野台商店街」に「てわたし図書館」、レンタルスペースも併設し地域をつなぐ

  2023/1/12
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1/12(木)「JuJuきたなら習志野台商店街」に「てわたし図書館」

レンタルスペースも併設し地域をつなぐ

 「JuJuきたなら 習志野台商店街」の一画に昨年7月21日から、「民間図書館&レンタルスペース てわたし図書館」(船橋市習志野台2-49-14)が今年4月のグランドオープンに向けてプレオープンし、約半年がたった。

 同施設は、船橋市を中心に「民間図書館を通じたまちづくり」を全国各地で推進している「NPO法人情報ステーション」が手掛ける120館目の民間図書館。これまでとは形態を変え、図書スペースに加えて、シェアキッチンやプロジェクターなどを揃えたレンタルスペースも併設する。

 室内の広さは約31坪。ハンモックやピアノが見える入口側が図書スペース、その奥にキッチンや冷蔵庫などが設置されている。テーブルは最大8卓、椅子32脚とベンチ2脚を用意する。

 駅から徒歩5分の好立地ということもあり、市内各地からも親子連れなどたくさんの人たちが訪れるという。これまでにレンタルスペースでは、バンド演奏、演劇、食育勉強会、ヨガ教室など、多岐にわたるイベントが開かれてきた。

 運営するのは習志野台出身で同級生同士の山口直樹さん・奏絵さん夫婦。夫の直樹さんは一昨年から「NPO法人情報ステーション」の副代表も務め、人から人へ「手に渡る幸せをつくっていきたい」という思いから「てわたし図書館」と名付けた。

 運営は山口さん夫婦のほか「生まれ育った習志野台で昔ながらの交流が生まれるような場所を提供したい」という思いに賛同したボランティアスタッフ15人で行っている。火曜と金曜の図書館開館日には館長の奏絵さんが常駐し、訪れる人々を温かく出迎える。

 「訪れる人たちが安心して過ごし、交流が生まれるような空間にしたい」と奏絵さん。「地域の伝統料理を広く知ってほしいと、町会の冬まつりをこの場所で開催し、味噌作りを実演してもらった。大人も子どもも喜んでおかわりをする姿が見られ、多世代交流の場をつくれたことが嬉しかった」とこれまでの手応えを振り返る。

 図書スペースには約2,500冊の蔵書を並べ、毎月50~100冊が入れ替わる。中には直樹さんのコレクションも紹介されている。会員登録をすることで、誰でも2週間まで2冊、無料で本を借りることができる。

 レンタルスペースの利用料は1時間3,000円。冷蔵庫やオーブンを備えたキッチンも使う場合は1時間5,000円。

 正式オープンは4月の予定。それまでは幅広いレンタルスペースの使い方や民間図書館の土日開館などを検討し、今後は各地の名産品や地元ハンドメイド作家の作品展示のためのレンタルボックスなども検討していくという。

 図書スペースの営業時間は、火・金曜の11時~17時。レンタルスペースは要予約でいつでも利用可能。

  • 寄贈本の蔵書約2,500冊が並ぶ

  • アーケードに面するガラス張りの開口部

  • 奥側キッチンスペースには冷蔵庫やオーブンも完備

  • 館長・奏絵さんのお母さんが使用していた思い入れのあるピアノ

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