保健と福祉の福祉相談窓口「さーくる」がコロナ禍での地域課題を考える会議を開催、3年ぶりの対面会議で経験を交流
1/26(木)保健と福祉の相談窓口「さーくる」がコロナ禍での地域課題を考える会議を開催
3年ぶりの対面会議で経験を交流
「保健と福祉の総合相談窓口さーくる」(船橋市湊町2-8-11)は1月23日、「コロナ禍でどう変わった?~やったこと・できること」をテーマにした地域連絡調整会議を「きららホール」(本町1-3-1)で開催した。
「さーくる」は、船橋市が設置した相談窓口で、対象者を限定せず相談を受け付けている。相談内容は、生活困窮、住まいの不安定、病気、家族の問題など多岐に及ぶ。
今回行われた会議は、「さーくる」が呼びかけ、民生委員・地区社会福祉協議会など地域で支援に関わる人、支援機関の人、行政関係者などが集まり経験を交流しあうことを目的に開催。3年ぶりに対面開催となった会議には約50人が集まり、活発な議論が繰り広げられた。
「さーくる」所長・島田将太さんは実績を報告。「この間、生活困窮、ひきこもりや不登校、介護と子育てのダブルケアなどさまざまな相談を受けてきたが、コロナ禍で相談内容が変わり、住宅確保給付金や生活福祉金の特例貸付の相談が激増、その対応に四苦八苦した2年間だった。また、公的制度だけでは支えられない人にはフードバンクなどの支援機関と連携して対応してきた」と話した。
「フードバンクふなばし」代表理事・笹田明子さんは、「2018年に設立し市と連携を続け、昨年12月には市と協定を結んだ。配送と対面による食品支援を行い、困っている人たちの声を直接聞いてきた。市民一人ひとりにできることがある。寄付のほかに参加や見学することもできる」と訴えた。
その後、5人ほどのグループに分かれて討議が行われ、コロナ禍の課題、やってきたことなどを報告しあった。交流後には「コロナ禍で地域のつながりが失われ、どう支援するのか、皆さん悩みながら行動していることを知った」「いろいろな意見を聞いて、こういう支援者のつながり大切だと実感した」などの感想が出された。
会議終了後、民生委員の関根京子さんは「困っている人が増えていると感じてどうすればいいのか悩んできたが、話を聞いて足を踏み出すヒントを得られた」と話した。