アーティスト・奥華子さんが船橋市民文化ホールから活動再開、3年8カ月ぶりに単独コンサート開催
5/29(月)奥華子さんが船橋市民文化ホールから活動再開
3年8カ月ぶりに単独コンサート開催
船橋市出身のアーティスト・奥華子さんが5月27日、船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5)で約3年8カ月ぶりに単独ライブを再開した。
奥さんは2019年12月に「ふなばしアンデルセン公園」(金堀町525)で行われた、船橋市出身のアーティストによる「クリスマスミュージックライブ」に出演後、活動を休止していた。今回開催された「弾き語りコンサート2023 ~リスタート~」と題したライブは、全国に先駆けて復帰後、初の単独コンサートとなる。チケットは今年2月から発売され、即日完売となった。
奥さんは、活動休止前は全国各地でライブ活動を行う傍ら、母校の七林小学校など地元でも積極的に歌声を披露していた。CMソングや映画のテーマ曲などで茶の間にも親しまれ、活動再開を待つ声も上がっていた。
同コンサートは静かにピアノの弾き語りから始まり、最初の2曲のパフォーマンス後、観客から「おかえり!」と声がかかると、奥さんは「ただいま!」と元気に答え、会場から大きな拍手が起こった。活動休止について奥さんは「2005年にデビューしてから曲を作り歌うことが日常となっていたのですが、作り出すエネルギーがなくなってしまったので、全てをゼロにして音楽から離れようと思った。その直後にコロナがあり、改めて考える時間となった」と話した。
市民文化ホールから活動を再開することについて「ここは中学生の頃『船橋ジュニアオーケストラ』の練習に通っていた場所なので特別な思いがある。今回、文化ホールからお話をいただいたのですが、本当にお客さんが来てくれるのか心配だった。ずっと応援して下さる方、待っていて下さる方、ライブに足を運んで下さる方に、歌で恩返しをし、感謝の気持ちを伝えたい」と奥さん。
コンサートのタイトルでもある「リスタート」について、「元に戻るのではなく、もっと自分を大切にして新しい生き方をしていきたい。自分が好きなように歌っていきたいと思いました」との奥さんの言葉に、観客は大きな拍手を送った。「休んでみて、曲を作って歌うことが、自分を唯一救えることだとわかった」と振り返った。
観客から「休んでいる間何やってたの?」と声をかけられると「いざ休むと、何もやることがなく。痩せる必要もなく、韓国ドラマを観たりおいしい物を食べたり。でもそういう時間は無駄ではなかった」と答えた。活動再開について奥さんは「自分にできることが音楽以外にないことがよくわかった。客観的に自分の歌を聴くことができたのは大きかった」と話した。
奥さんは「ガーネット」など10曲以上をピアノとキーボードで弾き語りをしたが、後半では年を重ねること、残された人生をどう生きるかについても触れ、一度きりの人生をテーマにした新曲を披露した。
奥さんはコンサートの間、ステージを離れることなく、約3時間に渡り演奏とトークで観客を魅了した。観客は幅広い世代で、北海道から福岡まで遠くから駆け付けたファンも多く、アンコールに答えて奥さんは2曲演奏したが、その後も鳴りやまぬ拍手に奥さんは「ありがとう」と何度も深々と頭を下げて答えた。
コンサート後、「今後はYouTube動画『奥華子チャンネル』を更新して、ライブも新曲もいろいろできたらいいなと思っています」とあふれる笑顔を見せた。