「第19回ふなばし三番瀬クリーンアップ」に想定を超える参加者、日大生産工学部土木工学科によるマイクロプラスチックの調査も
10/24(日)「第19回ふなばし三番瀬クリーンアップ」に想定を超える参加者
日大生産工学部土木工学科によるマイクロプラスチックの調査も
「第19回ふなばし三番瀬クリーンアップ」が10月23日、ふなばし三番瀬海浜公園前砂浜(船橋市潮見町40)で開催され、当日には担当者の想定を超える参加者が集まった。
主催は、ふなばし三番瀬クリーンアップ実行委員会(事務局:船橋市環境政策課)。昨年の第18回は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、同海浜公園前砂浜での清掃活動やイベントは中止し、三番瀬に関するチラシ「知ろう!守ろう!三番瀬」を作成し配布した。
今年は2年ぶりに清掃活動を実施し、開会式では、三番瀬への関心を深める目的で行われたポスター用絵画コンクールの表彰も行われた。テーマは「三番瀬(または海)」で、市内小学校6校(船橋小学校、金杉台小学校、三山東小学校、習志野台第一小学校、小室小学校、塚田南小学校)に依頼。応募作品320点から26点の入賞作品が選出され、最優秀賞1人、優秀賞5人が表彰された。
清掃作業は二手に分かれ約1時間かけて実施された。A班が船橋航路(公園東側)の、B班が市川航路(公園西側)の突堤までそれぞれ歩き、中央の本部に向かってゴミを拾いながら歩いた。
同日は、「三番瀬」の理解や関心を深め、保全を図ることを目的に、日本大学生産工学部土木工学科によるマイクロプラスチックの調査が船橋航路側で行われ、多くの人が調査に関心を持って参加、見学していた。
マイクロプラスチックとは、プラスチックが正しく処理されず海へ流れ込んだプラスチックごみのことを指す。海に流れ込んだプラスチックごみは、波の力や紫外線により細かく分解され、それがマイクロプラスチックになる。
清掃活動とマイクロプラスチックの調査後は、三番瀬の貝殻で人形作りやマイクロプラスチックを使った万華鏡作りが本部近くで行われた。展望デッキ近くでは、「プラスチックごみについて知ろう」「マイクロプラスチックの調査標本展示」や「地球温暖化対策、SDGsのパネル展示」などがあった。
2019年に続き親子で2回目の参加になるという葛飾小学校の6年生と3年生の兄弟は、「プラスチックのゴミが多かった。ペットボトルのフタもたくさん落ちていた」と話し、「捨てている人はどんな気持ちなのかな?」とつぶやいていた。
市民大学の卒業生だと話す女性は「富士山が今日はほんとにきれいで、富士山を見られただけでも最高」と話し、同じく卒業生の男性と共に「毎年参加していますが、当初はすごいゴミの量だったけれど、最近は減ってきていますよ。ビン缶のゴミがほとんどないものね」と話した。
今回の参加者は267人。船橋市環境部環境政策課課長補佐の大谷忠一さんは「当日どのくらいの方がいらっしゃるかわかりませんでしたが、想定より100人を超える方々が参加してくださいました。興味のある方が多いことを感じましたし、コロナ禍であっても、こういったイベントを楽しみにされている方は多いのかなと感じました」と話した。