No.49 6次産業で10年後の未来へつなぐ「ほぼみち物産株式会社」 長生郡長南町
2023/5/1
以下は 1 年前に書かれた内容です
今年1月「ほぼみち物産株式会社」設立のニュースを知り、すぐに取材を申し込みました。
代表取締役を務めるのは高橋信博さん。奥様の裕子さんと二人で長南町にある「芳泉茶寮」を営んでいらっしゃいます。築170年の古民家で美味しい水と空気、豊かな里山の自然を満喫でき、ランチや中国茶、中国菓子などを不定期で頂くことができる場所です。
代表取締役を務めるのは高橋信博さん。奥様の裕子さんと二人で長南町にある「芳泉茶寮」を営んでいらっしゃいます。築170年の古民家で美味しい水と空気、豊かな里山の自然を満喫でき、ランチや中国茶、中国菓子などを不定期で頂くことができる場所です。
夫妻と地元をつなぐ長南町への「愛」
「大好きな仲間たちと、ほぼ3年かけてじっくりじっくり取り組んできた活動が、こうして法人化となり、スタート地点に立てたことが本当にうれしい」と語る裕子さん。
まずはその活動「ほぼ道の駅ちょうなんプロジェクト」についてお話を伺っていくことにしました。
メンバーは13人。地元で起業している人や地域おこし協力隊の人、行政にお勤めの人など様々。その中で移住者は高橋夫妻のみ。どうやって知り合い、どのように関係を築いていったのでしょうか?
まずはその活動「ほぼ道の駅ちょうなんプロジェクト」についてお話を伺っていくことにしました。
メンバーは13人。地元で起業している人や地域おこし協力隊の人、行政にお勤めの人など様々。その中で移住者は高橋夫妻のみ。どうやって知り合い、どのように関係を築いていったのでしょうか?
「7年前に参加した町長と語る会がきっかけなんです」と語る信博さん。その場は、行政に向けて意見、要望、不満などが一方的に伝えられるような空間で、長南町に惹かれ移住を決めた信博さんは衝撃を受けたのだそう。そこで信博さんは手を挙げ、移住の決め手となった東京にはない「長南町の魅力」を伝えたそうです。
そんな信博さんの行為は、会場でかなりのインパクトを残し、その後同様の会に参加し、同じように長南町への愛を伝え続け、地元との距離が近づいていったそうです。
そんな信博さんの行為は、会場でかなりのインパクトを残し、その後同様の会に参加し、同じように長南町への愛を伝え続け、地元との距離が近づいていったそうです。
そもそも仲良し!?その理由とは・・・
田舎暮らしを楽しみたい!と移住をしてきた高橋夫妻には、地元の人たちと仲良くなりたい!という思いがありました。長南町への「愛」を伝え続けていると、長南町を愛してやまない地元の人たちと、交流が持てるようになっていきました。そこから、友達の友達を辿ることで、お二人の交流関係はどんどん広がっていったのだそうです。「長南町の人たちは、もともとみんな仲がいいんですよ」と信博さんは言います。その理由の一つとして、長南町の産業の中心に「米」があるからではないかと。長南町を構成する4つの地区全てで米作りが行われ、共通の価値観と一体感が育まれてきたのではないか?米作りにおいて、ご近所づきあいは必須で、水源の確保や、協力して行う作業など、みんなで作るという文化が長南町にはあるのでしょう。
地元にも伝えたい長南町の魅力
「いい町とは住んでいる人がいい町だと思っている町だと思うんです」と話す信博さん。地元の方との交流の中で、都会への憧れや反発、寂しさなどを感じとる場面があったそうです。そこから、「長南町の人にも長南町の魅力を伝えたい」と考え、メンバーである「宅配菓子屋ほのや」さんと一緒に、気軽に地元の方に立ち寄ってもらえる「ほのや茶寮」を企画したり、町内のみのイベント「つなぐ市」を開催したりしました。
「つなぐ市」では、コロナ禍という事もあり、町外から多くの人を呼ぶのではなく、町内の繋がりを大切にしたそうです。「ほしいもの」と「あげたいもの、ゆずりたいもの」をつなぐ掲示板を作ったり、移住者に積極的に声をかけ、運営に参加してもらったり。会場では、参加者が家族連れで安心してゆっくりと買い物をする姿が見られ、出店者とお客様、出店者どおしでも交流を楽しむ様子が多く見られたそうです。高橋さんは「コロナのおかげなんです」と笑顔でおっしゃっていました。
活動は新たなステージへ
長南町の今ある豊かさや素晴らしさを再発見しながら、人が集ったり行き交う「場」を作ることを目的に、ほぼ3年かけてじっくりと活動を続けてきた「ほぼ道の駅ちょうなんプロジェクト」
それを目に見える形や食べられるものとして表現していく為に「ほぼみち物産株式会社」は設立されました。
今後「ほぼみち物産株式会社」では醤油醸造業と漬物製造業の営業許可を取り、地元の食材を使った商品を作り、販売していく事を目指していくそうです。加工場は芳泉茶寮さんの長屋門に作られ、これから長南町の「米」「豆」を活かした商品開発、PRに注力していくとのこと。ちょうど取材日の翌日には、芳泉茶寮さんの辣油と山椒油を用いたポン菓子「麻辣ぽん」を仕込む予定との事でした。とっても気になりますね。
それを目に見える形や食べられるものとして表現していく為に「ほぼみち物産株式会社」は設立されました。
今後「ほぼみち物産株式会社」では醤油醸造業と漬物製造業の営業許可を取り、地元の食材を使った商品を作り、販売していく事を目指していくそうです。加工場は芳泉茶寮さんの長屋門に作られ、これから長南町の「米」「豆」を活かした商品開発、PRに注力していくとのこと。ちょうど取材日の翌日には、芳泉茶寮さんの辣油と山椒油を用いたポン菓子「麻辣ぽん」を仕込む予定との事でした。とっても気になりますね。
謙虚さと熱い想いがうみだす調和
ご夫妻にお話を伺う中で、地元を「知る」ということを、とても大切にしてきたことが伝わってきました。質実剛健で変わる事に抵抗のある土地柄。活動では「守り活かしていく」「平等」を常に意識してきたそうです。そのことは長南町の4つの地区のカラーをデザインに用いた「ほぼ道の駅ちょうなんプロジェクト」のフライヤーにもよく表れています。
今回の取材を通じて、高橋さんご夫妻の謙虚さにとても頭が下がりました。その謙虚さと長南町への熱い想いがあるからこそ、移住者と地元の方が不思議なほどに仲良く活動ができているのではないかと思います。
今回の取材を通じて、高橋さんご夫妻の謙虚さにとても頭が下がりました。その謙虚さと長南町への熱い想いがあるからこそ、移住者と地元の方が不思議なほどに仲良く活動ができているのではないかと思います。
初夏の新米祭り
来月21日(日)芳泉茶寮さんにて、長南町のお米を余すところなく楽しめるイベント「初夏の新米祭り~長南町産の新米予約会~」が行われます。まだ、長南町のお米の美味しさを知らない方も、もう知っているという方も、みのりの秋を先取りしに行ってみてはいかがですか?
最後に他の地域で「地元と移住者による地域活性化」に取り組む方へのアドバイスや応援メッセージを頂きました。
「地元の方と時間軸を共有し、正直な関係から、話してもらえる関係を築き、地元の気持ちを地元の人に聞くことを心掛ける、地元の方へのリスペクトが大切だと思います。」
取材・ライター 川﨑佐知子
写真提供 高橋さん、長南町地域おこし協力隊
*掲載内容は取材日時点のものです。
(取材日2023.4.26)
「地元の方と時間軸を共有し、正直な関係から、話してもらえる関係を築き、地元の気持ちを地元の人に聞くことを心掛ける、地元の方へのリスペクトが大切だと思います。」
取材・ライター 川﨑佐知子
写真提供 高橋さん、長南町地域おこし協力隊
*掲載内容は取材日時点のものです。
(取材日2023.4.26)
DATA
ほぼみち物産株式会社
住所 千葉県長生郡長南町蔵持1038
TEL 0475-47-2500
芳泉茶寮
HP https://hosensaryou.jp
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Instagram
https://instagram.com/hosen_saryou
ほぼみち物産株式会社
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TEL 0475-47-2500
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以上は 1 年前に書かれた内容です