船橋情報ビジネス専門学校でNTT東日本と連携したシステム開発演習、NTT社員が4カ月間講師に
7/27(木)船橋情報ビジネス専門学校でNTT東日本と連携したシステム開発演習
NTT東日本社員が4カ月間講師に
船橋情報ビジネス専門学校(船橋市本町7-12-16、TEL0120-2784-46。以下、FJB)は、東日本電信電話千葉西支店(船橋市湊町2-6-33、以下「NTT東日本」)と連携し、通常の授業カリキュラムとしてDX(デジタルトランスフォーメーション)技術を活用した課題解決授業を4月から7月26日まで、4カ月間実施した。
両者は過去にNTT東日本が事務局を務めた地域異業種交流会「Fun a bridge」で出会い、昨年8月には同校で1日だけの特別講座「DX Camp for FJB」を実施した。その際の振り返りの中で、NTT東日本が提供する社会人目線での実践的なDX講座は、学生や学校の潜在的なニーズに応えることができるとし、今年度は前回よりも視点を広げ、DXツールを活用した課題解決の主要プロセスを深く理解することをコンセプトとした授業を、4カ月かけて展開した。
受講したのはITエンジニア科4年制に所属する3年生、2クラスで72人。授業は、「『システム開発演習』Microsoft365課題解決授業 Powered by NTT東日本」と題さ れ、4月から7月までの全28回の授業をNTT東日本千葉西支店の社員4人が講師となって担当。授業は、DXツールはあくまでも課題解決を実行するための一つの手段であるという実社会での認識をベースとして、実際に社会で求められる課題解決の考え方やDXツールを活用した課題解決の実践について、演習を通じて理解できる内容となった。
同校ITエンジニア科・情報処理科の野本修平先生は「NTTさんのおかげでみんなを成長させられるチャンスをいただいた。現場の第一線で活躍されているNTTの方たちに最新の技術を教えてもらえるのはありがたいこと。自分たちもかつては現場にいたが、もう現場を離れて7、8年になる。どんどん環境は変わっているので今、現場にいて、最先端の技術に触れている人たちに教えてもらえるのは私たちにとって課題解決でもあります」と話した。
4カ月の中で、生徒たちは具体的な事例を題材に、課題解決に向けたアプリ制作に取り組み、7月21日には発表会が行われた。発表を終えて生徒たちは「チームで動く際の進行管理、グループワークでの立ち回りなど、いい経験ができた。今後に生かせることがたくさん学べた」という感想や「見通しを立てること、ホウレンソウをし合うこと、仲間の特性を把握することなど、チームで作業することの難しさも学べた。今後何か企画するときにもきっと役立てられる」という感想があがった。
授業を終えて、今回の講師の1人であるNTT東日本千葉支社社員・濱田さんは「ITエンジニアの武器は課題解決ができること。日常の中に潜む不満や悩み気づく力が必要で、真因を探ったり、何が課題なのかを知る必要がある。そのとき、一人で考える必要はない。チームワークで動くことが大切」と話した。「NTTで仕事をしていて、まさか自分が先生をやることになるとは思わなかった」とも。
最後は講師を務めたNTT社員4人と各クラスが集合写真を撮って、会は終了した。「NTTの方たちと生徒の距離間がどんどん縮まっていった。一緒に作り上げるといういい経験ができた。もう終わってしまうのがさみしい」と野本先生。