船橋東武で「立体刺繍Sayoko 創作ジュエリー展」、薬円台にアトリエを構える作家・北井さんの作品
9/8(金)船橋東武で「立体刺繍Sayoko 創作ジュエリー展」
薬円台にアトリエを構える作家・北井さんの作品
東武百貨店船橋店(船橋市本町7-1-1、047-425-2211)6階の「イベントプラザ」で現在、「立体刺繍Sayoko 創作ジュエリー展」を開催している。
同展は「船橋で活躍する作家と船橋のお客様との出会い」を目的として、現在薬円台にアトリエを構え創作活動をしている立体刺繍作家の北井小夜子さんの作品展示会。大阪府出身の北井さんは、2022年に国際デザインアワード「A’Design Award」のジュエリー、アイウェア、時計デザインアワード部門でアイアン賞を受賞。パリコレでもデザイナーとコラボ出演するなど活躍している。
同店商品企画課マネージャーの重枝宏明さんは「船橋のお客様は、船橋の作家さんをとても応援してくださいます。今回、船橋商工会議所からのご紹介でご縁がつながり、展示会開催の運びとなりました。素晴らしい作家さんが地元にいることをたくさんのお客様に知っていただければ」と話した。
北井さんは独自の「立体刺繍技法」で本金糸やプラチナ糸をしっかりと刺し作る刺繍作品を制作。蝶、トンボ、動物、花などモチーフはさまざまで、性別を問わずパーティーなどのシーンでも楽しめる作品なのが特徴。代表的モチーフの「オオムラサキ」には特に思い入れがあるという。
「本当は虫が苦手なのですが、蝶の羽の動きがどうしても知りたくて図鑑を用いて研究しました」と北井さん。「見れば見るほど羽の形や美しい模様にものめり込み、刺繍で再現しようと制作を始めました。最初の頃は一匹仕上げるのに約3カ月かかりましたが、今は約3週間で仕上げることができます」と話す。
蝶モチーフのほか、ウエディングジュエリー制作にも力を入れている北井さん。親から子へ継いでいく「新しい嫁入り道具」として色や形を自由にデザインしてもらい再現する世界に一点だけのオーダーメイドジュエリーは、結婚式が終わった後もコサージュとして使えるように工夫されている。
「ウエディングジュエリーは紫外線で色が変わる糸を使用しています。チャペルから一歩出た瞬間に鮮やかに色づくティアラやネックレスに、ゲストも驚かれますよ」と北井さん。
「こうしたら面白いのではないかと考えたり、工夫したりするのが大好きなので、これからも面白いことを考えて形にしていきたい。ここ最近は、愛犬を再現した刺繍にも取り組んでいます」と笑顔で話した。
同店広報担当の堀合友美さんは「今までの刺繍やジュエリーとは違う、これまで見たことのないような作品をご覧いただけます。年齢、性別を問わず多くのお客様に北井先生の美しさと遊び心あふれる作品を楽しんでいただければ」と話す。
開催は12日まで。入場無料。最終日は18時閉場。