坪井町「873village(ハナサンヴィレッジ)」内でフリースクール立ち上げ、さまざまな特技をもった大人たちが子どもを支援
10/22(日)坪井町「873village(ハナサンヴィレッジ)」内でフリースクール立ち上げ
「特技をもったさまざまな大人たちと過ごす時間に」
カフェと写真スタジオを併設した「873village(ハナサンヴィレッジ)」(船橋市坪井町744-8、TEL047-496-8755)で9月から、フリースクールが始動している。
カフェとフォトスタジオを併設する同所のオーナーは、坪井町出身のフォトグラファーであり「プラネリー」代表の岡絵理(おか・えり)さん。岡さんは経営者であり、フォトグラファーでありながら二児の母でもある。
昨今、不登校児童が増えている現状を見て、何かできないかと考えていたという岡さんは、6月ごろからフリースクール始動を検討してきた。ガーデンもある同所でならば子どもたちがゆったり過ごせ、子どもが学校に行けないことで悩みがちな母親たちもリラックスして過ごしてもらえるのではないかと、立ち上げを決意。
「まだ正式稼働ではないけれど、子どもの自殺者が一番増えると言われる9月に見切り発車してます。中には追い詰められている人もいるかもしれないし」と岡さん。フリースクールは、現在のところ、月曜、火曜の開催で、問い合わせがあった場合に応じる形をとっているという。小学生だけでなく、週1で中学生も受け入れる予定。
現在は近隣の学校を訪問しフリースクールの説明をしたり、セラピストやアーティスト、塾経営者など、共にフリースクールの運営側に立って子どもたちと過ごす人などを集めているところだとも。
取材に訪れた日は、最初にカフェを使って、子どもたちが親にカフェオレを入れる体験をし、その後、岡さんと「宝探しゲーム」やかくれんぼをして過ごした。場に馴染むと、同所を訪れた市内在住のイラストレーター・山田タクヒロさんと作品づくりの時間に。
山田さんがレーザーカッターを使用して作った鳥やクジラの形をしたボードに、子どもたちはアクリル絵の具で思い思いの色をつけ、ヤスリがけをし、岡さんの仕事道具であるカメラを使って自分の作品を自ら撮影する、という工程を楽しんだ。
その後は学校から帰った岡さんの子どもと、坪井小学校隣りにある駄菓子店に一緒に駄菓子を買いに行き、半日を過ごした。
岡さんは「本格始動してからは朝から午後までのカリキュラムを考えています。朝は学習の時間もとって、午後はアクティビティ中心。ただ、参加されるお子さんを見ながら臨機応変にできれば。私や私の周りの大人たちにはクリエイターも多く、おもしろい人がたくさんいる。こういう大人もいて、こうでもいいんだ、と子どもたちに見せてあげられたら」と話す。
同所を初めて訪れ参加した習志野市在住の女児の母親は「初めての場所に最初は子どももちょっと緊張した様子だったが、あっという間に馴染めて、また来たいって言っていた」と感想を話した。同じく参加した市内在住の男児の母親は「子どもは、特に、大人の仕事道具を使わせてもらえたのがうれしかったよう。緑に囲まれた静かな雰囲気も子どもにはリラックスできた要素だと思う」と話した。
今月は10月31日の火曜日から毎週火曜開催の予定。11月7日は、保護者が大人向けのハンモックリフレの施術を受けることも可能。学校が苦手なお子さんを持つ保護者が、大人だけで参加するのも可。「お母さんたちもぜひリラックスしにいらしてください」と岡さんは呼びかける。
今後のお知らせは同所のインスタグラム(@trailercafegin_iro)で発信される予定。