市内在住高校生による環境保全活動「シンキカク」、「ごみを拾って船橋をきれいにしたい」
10/25(火)市内在住高校生による環境保全活動「シンキカク」
「ごみを拾って船橋をきれいにしたい」
船橋市在住で高校3年生の下澤心(しん)さんが立ち上げた団体「シンキカク」が10月22日、船橋駅周辺で毎月恒例のごみ拾い活動を行った。
同団体は、下澤さんが環境保全と健康促進を目標として2022年5月に設立。「船橋といえば海。みんなが住む街や船橋市民にとって身近な海をきれいにし、美しく保ち、みんなが健康に暮らしていける未来を作りたいと思って活動を始めました」と話す下澤さん。
「タバコやプラスチックごみなどは溝や川からそのまま海へと流れつき、海洋環境の悪化へとつながり、さらには船橋の特産物にも影響が出てしまいます。大好きな魚や海を守りたい。まずは街をきれいにして、心も体も健康になりましょう」と続けた。
現在は、毎月第4土曜に活動を行っており、10月で6回目を迎えた。開催日には船橋駅中央改札口付近にある待ち合わせスポット「さざんかさっちゃん」前で集合し、その後、駅周辺を回遊して約2時間ゴミ拾い活動を行っている。
活動を始めた当初、心さんと母親の2人だけで始めたゴミ拾いも、心さんの同級生やその保護者などとメンバーが増え、市内の小学生親子も参加するようになり、取材同日は11人が参加した。
この日は船橋駅南口から出発し、仲通り商店街から山口横丁を横切って海老川沿いへと出るルート。街のいたるところにタバコの吸い殻や飲食物のビニールゴミが放置され、駐車場内やJR総武線高架下では処分に困るような大型のゴミも出てきた。
同活動への参加には、心さんが運営するSNSで申し込めるほか、「ふなばし市民力発見サイト」でも募集を呼び掛けている。また、下澤さんの活動に感銘を受けた船橋港親水公園の管理者「東急グリーンシステム」が、同公園に参加者募集のポスターを掲示している。
今回参加した中学3年生の男子は「お母さんに『こんな活動があるよ』と教えてもらって、面白そうだなと参加しました。学校の授業にはない活動なので楽しい」と話し、次々にゴミを見つけてはゴミ袋を膨らませていった。
活動中、ごみ拾いをする姿を見た通りがかりの人が「ありがとう」「ご苦労さま」と声を掛ける様子も見られた。
現在、下澤さんは来年1月に行われる「ふなばし市民活動フェア」に向けてのプレゼン内容を準備中だという。「市内のごみの現状から自分にできることを考え、つながる・広がる貢献の輪をもって、日本から地球へと、船橋から始める美しい生活を提案したい」という。