二和・三咲地区の昔と今を伝える「郷土かるた」の大会が初開催、「船橋北部の魅力を伝えたい」
11/23(木)二和・三咲地区の昔と今を伝える「郷土かるた」の大会が初開催
「船橋北部の魅力を伝えたい」
二和公民館(船橋市二和東5-26-1)4階で11月19日、同館に併設する北図書館と地元住民有志によって制作された「郷土かるた」を使ったかるた大会が初開催された。
「郷土かるた」は同館と地元住民有志による「郷土かるたを作る会」メンバー6人との共同制作品。2019年で二和・三咲地区は開墾150年を迎え、「開墾150年の記念に、地域の歴史や魅力を未来に残し、子どもたちに伝えていきたい」という思いで制作された。
かるた札には、主に二和・三咲とその近隣地域の歴史や伝統、神社仏閣、施設、偉人、ブランド野菜などが取り上げられ、絵札・読み札ともに全て手描きで作られている。制作に携わった鈴木悦子さんは「愛着のある二和・三咲地区の良いところや、素晴らしさを知ってもらうために郷土かるたを作りました。船橋駅の周りや街の中央、西部に向けられがちな目を、船橋北部にも向けてもらえたら」と話した。
普段は同館「児童書コーナー」の本棚の上部に、絵札を拡大コピーしたものを展示している。同館総務主任の三浦洋さんは「郷土かるたはコロナ禍のさなかに完成したこともあり、展示のみでした。今までお披露目の機会がなかったが、郷土かるたのことをもっと知ってもらうため、今回初めて大会を企画しました」と話す。
かるた大会は二和公民館内の和室で行われ、会場には小学1年生から5年生の子ども5人が集まった。同館スタッフの説明を聞いた後、2組に分かれて札の前に座り、読み句が読まれると「はい」という元気な掛け声とともに札を取り合った。
二和東から家族連れで参加した関さんは「郷土かるたのことは知らなかったが、見てみたら地元なのに知らないことも多く、新しい発見がありました」と話し、娘のゆうあさんは「かるたをやるのは初めてだったけれど楽しかった。たくさん取れるとうれしい。またあったらやりたい」と笑顔で話した。
同館職員の落合さんは「大会を開催でき、参加者に楽しんでもらえてよかった。一般の方からの問い合わせも多かったので、子どもだけでなく大人にも楽しんでもらえるよう、今後もかるた大会を開催していきたい」と話した。