船橋アリーナで「令和6年船橋市成人式」、過去10年で最高の参加率
1/9(火)船橋アリーナで「令和6年船橋市成人式」
過去10年で最高の参加率
船橋市と船橋市教育委員会が主催する「令和6年船橋市成人式」が1月8日、船橋アリーナ(船橋市習志野台7-5-1)で開催され、同時にYouTube配信も行われた。
今年の成人は6101人。平成15(2003)年4月2日~平成16(2004)年4月1日に生まれた人が対象。同日の参加率は、過去10年間で最高だったことが船橋市の調べで分かっている。
成人式のテーマは、「Face to Face ~叫べ!二十歳魂~」。コロナ禍を乗り越えて、マスクなしで向かい合って見つめ合って喜びや悲しみを伝えられるようになり、「私たちの魂を、私たちの声で直接伝えたい」という想いがこのテーマに込められているという。
今年も中学校区によって12時と15時の2回に分けて開催。各部の式典前半は市長あいさつや来賓祝辞など、後半は毎年恒例の「二十歳のアピール」が行われた。
式典の司会進行は、事前の応募で集まった新成人からなる企画運営委員によって行われた。司会者が「能登半島地震の被災地の1日も早い復旧復興を祈念します」と伝えた後に式典が始まった。
式典には松戸徹市長、松本淳教育長らが参加し、来賓には渡辺賢次市議会議長ほか5人が出席した。松戸徹市長は元日の地震に触れ追悼の意を表した後、船橋の災害時の仕組みなどを説明。また市立船橋高校と星稜高校(石川)とのサッカーの試合の際、星稜の応援団が来られないため、市船の後援会が星稜カラーの緑色のメガホン350本を届けたというエピソードを紹介し「今回の地震で、支え合うことの大切さを改めて感じた」と話した。
続けて「地域に参加することが皆さんの家族を支えることにつながる。傍観者ではなく自分たちが参加してこれからの社会を作っていくんだという気持ちを持ってほしい。皆さんの夢や想いが叶えられることを願い、応援している」とエールの言葉を送った。
恒例の「二十歳のアピール」は、成人式を迎える人を対象として事前に募集し、今回は1部では8組、2部では5組が出演。さまざまな中学校出身からなる吹奏楽メンバーによる演奏や、企画運営委員も参加したバンド演奏、ソロやデュエット、チアダンスなどが披露され、最後は「REDA舞神楽」のよさこいで会場内を盛り上げた。
「船橋ゆかりの方からのメッセージ」では、船橋市出身のシンガーソングライター・703号室 岡谷柚奈さん、俳優の綱啓永さん、東レアローズ女子バレーボール部の関菜々巳さんのほか、クボタスピアーズ船橋・東京ベイの木田晴斗選手、千葉ジェッツふなばしの富樫勇樹選手、ふなっしーのビデオメッセージが紹介された。また、中学校の恩師からのメッセージは船橋市のホームページで公開されている。
式典の最後には主催者、来賓、出演者がステージに上がり、毎年恒例の会場全員で行う「船橋成人手締め」で幕を閉じた。
3時に起きて羽織袴の着付けをしたという夏見台小学校出身の男性は「これから夏見を盛り上げていきたい」と話し、教員を目指しているという若松中出身の鎌田悠大さんは「感謝の気持ちを忘れずに、新成人として自覚と責任を持てるよう、何事にも挑戦し、謙虚な姿勢で努力します」と強い気持ちを話した。また、看護師を目指しているという船橋中出身の安藤七海さんは、「患者さんの心に寄り添える看護師になりたいです」と目を輝かせながら目標を話した。