海神で公園のかまどベンチ使った炊き出し訓練、能登半島支援募金の呼びかけも

  2024/1/29
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1/29(月)海神で公園のかまどベンチ使った炊き出し訓練

能登半島支援募金の呼びかけも

 京成海神駅の近くにある海神5丁目トリトン公園(船橋市海神5-516-2)で1月28日、かまどベンチを使った炊き出し訓練が開催され、約60人の近隣住民らが集まった。

 主催は2023年4月に海神4・5丁目自治会内に組織された「自主防災機構」。月1回の集会で防災に関する議論を重ねると共に、消防署や消防団と連携しての放水訓練や、東京消防庁本所防災館の見学などにも取り組んでいる。

 同訓練ではかまどベンチの存在やその使い方を知ってもらうことを目的に、公園に設置されたかまどベンチのベンチ部分を取り外したかまどと、自治会所有の3つの金属製かまどを使って豚汁を作った。また、訓練に際して船橋市から提供を受けた非常食用のアルファ米100袋を使い、お湯を注ぐだけで完成するわかめご飯の調理も行った。

 この日は好天ながら最低気温0度と寒さが厳しく、かまどの周りに多くの人が集まり、体を寄せ合って談笑する姿が見られた。参加者全員に豚汁とわかめご飯が振る舞われると「温まる」「おいしい」といった声があちこちから響いた。

 子ども連れで参加した家族は「今日は寒いので熱い豚汁はうれしい。災害時なら本当にありがたいと思う」と話した。

 自主防災機構の代表で自治会会長も務める小森正博さんは「訓練はかなり前から企画されていたが、能登半島地震があって関心が高まった。たくさんの人が参加し、近隣住民同士の交流の場にもなった」と手応えを話した。

 訓練の中では能登半島地震への義援金募金も呼びかけられた。自主防災機構では今後、周辺自治会と共に避難所運営委員会を立ち上げ、災害時の避難所における役割分担などを取り決めていくという。

  • かまどベンチで薪を燃やす

  • 自治会自慢の会館。右が小森会長

  • 豚汁を頬張る家族

  • 配布されたアルファ米を試食

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