市内障がい者福祉施設が養蜂・はちみつの販売へ、ニホンミツバチにこだわって市内で養蜂

  2024/5/26
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5/26(日)市内障がい者福祉施設が養蜂・はちみつの販売へ

ニホンミツバチにこだわって市内で養蜂

 市内で主に障がい者の支援事業を行う一般社団法人honeybee(はにーびぃ。船橋市習志野台3-14-3)がグループ会社と協力し、3年ほど前から市内某所でニホンミツバチの養蜂に挑戦。幾度の失敗を経て、5月15日、ニホンミツバチの「日本ミツバチ100%純粋生はちみつ」と「ハニーバター」の販売を開始した。

 「honeybee」は今年10周年を迎える一般社団法人。主な事業としては、習志野台4丁目で「就労継続支援A型こむはにぃ」「就労継続支援B型こむはにぃ」を運営するほか、日中一時支援事業所、移動支援、居宅介護・重度訪問介護支援(ヘルパーステーション)などを行い、高齢時の連携・相談先として「はにーびい居宅支援(ケアマネ)事務所」(八千代市)なども備えている。

 さらに2018年からはグループ内に株式会社 sweet honeybeeを設立。同社は食に関した事業を展開し、そのうちのひとつが焼菓子店とカフェを営む「そやいこ工房」(船橋市二宮2-1-4)となる。同社では北海道・津別町の伝統焼き菓子で、船橋市のふるさと納税返礼品にも登録されている「津別峠」も扱い、菓子製造などの作業は就労継続支援A型事業所の「こむはにぃ」に委託する形で運営している。

 代表の西島希美さんは「社名にもハチ(bee)が入っているように、私はハチの組織のあり方が素敵だなと思っていて。いつか養蜂をしてみたいと以前から思っていて、5年前にやるしかない!と動き出したのがきっかけ」と動機を話す。

 ノウハウについては全く知識がない中から動き出したという西島さん。動画を見たり、自ら情報収集に動いた結果、西洋ミツバチではなく、ニホンミツバチでの養蜂がしたいという思いが固まったという。

 「西洋ミツバチは強くて、養蜂だけを考えたら西洋ミツバチの方が適している。でもそのスタイルはまるで家畜のよう。もっと自然な形で養蜂したいと思っていた。在来種を大切にしたい、ニホンミツバチを守りたいという思いあって、3年前、ニホンミツバチで養蜂をすることを決意し、本格的に動き出しました」と振り返る。

 挑戦1年目はスムシという虫にミツバチの巣を食べられてしまい、全滅。2年目は西洋ミツバチに襲われてニホンミツバチがいなくなってしまったという。3年目にしてようやく採蜜でき、昨年は98グラムの小瓶で3個だけ販売したという。

 今回「そやいこ工房」で販売を開始したのは、初登場となると「ハニーバター」(120g、1500円)と「日本ミツバチ100%純粋生はちみつ」(120g、2000円)。各商品、少量の販売となる。ラベルには描かれたニホンミツバチの絵は、かつて日本画や絵画教室も行っていた西島さんが自身で描いたもの。

 西島さんは「養蜂を通して、ますますニホンミツバチが好きになった。人間と自然の関係性、それぞれの良さを知ることなど、学ぶことが多い」とも続けた。

 養蜂に使う巣箱はB型の作業所「こむはにぃ」で作り、「こうした技術も各所で活かしていければ」とも。

 販売場所は「そやいこ工房」のみ。営業時間=13時~18時。日曜、月曜、金曜定休。土曜は隔週営業予定。

  • ラベルのニホンミツバチは西島さんが描いたもの

  • 養蜂の様子はhoneybee(はにーびぃ)のTikTokでも伝えている

  • 販売している「そやいこ工房」外観

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