NO.88　みらいへ結ぶコミュニティ創り「お結び屋華利休」　茂原市

2024/6/30


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今、地域の子どもたちの間で人気を集めているお結び屋さんがあると聞き、早速訪れてみました。

「お結び屋華利休」さんは今年4月にオープンしたお結び、かすうどん、たこやき等を提供するお店で、
以前もばらって編集部で取材した「おばんざい華」さんグループの新店舗です。
大正ロマンを意識した店内は「おばんざい華」同様に女将のセンスがひかるおしゃれな空間。スタッフも和服でお出迎えしてくれます。

メニューはお結びを中心に、かすうどん、たこ焼き、たこせんなどが頂けます。
1番人気のお結びは「肉みそ」女性でもいろんな味を楽しめるようにと、少し小ぶりになっています。
お米の炊き方にもこだわり、有明産の海苔には端切れをよくするためのひと手間が施されています。

代表取締役の三浦達也さんにお話を伺いました。
記者：最近、放課後になると、こちらのお店に子どもたちが押し寄せていると伺ったのですが…
三浦さん：はい、地域の子どもたちが「みらいチケット」を楽しみに、毎日のように来てくれています。

みらいチケットとは？

「みらいチケットの取り組みは、一人でも多くの子どもたちにお腹いっぱいに食べて笑顔になってもらいたいという想いから始まりました。」と語る三浦さん。
みらいチケットは、
大人の方がみらいチケット（1枚200円）を買う→店内に設置されたメッセージボードに貼る→ 地域の子どもたちはそのチケットを利用して、無料で食事をすることが出来る
という仕組みで成り立っています。
「このみらいチケットを使えば、15歳までの子どもたちは誰でも無料で食事をすることができます。
人と人の関わりが減った今、子どもたちの成長を温かく見守れる社会になればと考えています。」

＊みらいチケットの発祥店　
「げんきかれ一」
https://genki-curry.jp/

お結びがお腹と心も満たすコミュニティ

取材当日も20名近い子どもたちが、みらいチケットを求めて「お結び屋華利休」さんを訪れていました。
店内で楽しそうに過ごす子どもたちに、話を聞いてみると、ほとんどの子どもが繰り返し「みらいチケット」を使用しているとの事。その理由を尋ねると「みんなと集まれて楽しいから」「いつも笑顔で迎えて、家族みたいに接してくれる」「お結びが、出来立てで全部美味しい」等、みんな嬉しそうに話してくれました。

＊写真掲載にあたり、保護者の方の了承を得ています。

私自身、小学生の子どもを持つ親として、これだけの子どもたちが集まってお店に迷惑をかけていないのか？気になり、お聞きしました。
「子供たちとは、みらいチケットを使う際の約束をしています。まずはあいさつを大事にすること。後片付けなどのマナー。学校で伝えきれない部分を、地域の大人としてしっかり伝えていくことで地域社会に貢献していきたいと考えています。」

子ども達にお腹いっぱいに食べて笑顔になってもらいたい！という想いから始まった「みらいチケット」ですが、それだけでなく、子どもたちにとって希少なコミュニティになっているのだと感じました。大人も子どももコミュニティが不足している今。「みらいチケット」の取り組みに、ひとつの可能性を感じました。

縁結びの会

今後は「みらいチケット」を通じて繋がった子どもたちと、ごみ拾いをしたり、「みらいチケット」を購入してくれた方へ感謝を伝える発表会のようなこともやっていきたいという三浦さん。この取り組みを継続していく為、毎月第3火曜日に「縁結びの会」という「みらいチケット説明会」を開催しているとの事。異業種交流会という側面も持っているので、社会貢献に興味のある方との出会いの場として、参加してみるのもいいかもしれませんね。

取材・ライター　川﨑佐知子
＊掲載内容は取材日時点のものです。
（取材日2024.6.12)