日本生命とNTT東日本が合同で小学生向けの野球教室、杉浦正則さんと飯塚智広さんが企画
7/4(木)日本生命とNTT東日本が合同で小学生向けの野球教室
杉浦正則さんと飯塚智広さんが企画
NTT東日本船橋グラウンド(船橋市飯山満町2-622)で6月29日、日本生命(本社:大阪府大阪市)とNTT東日本(本社:東京都新宿区)による「合同野球教室」が開催され、市内小学生107人と各チームの指導者や保護者が集まった。
日本生命とNTT東日本は、両社とも強豪社会人野球チームを持つ。社会人野球の日本一を決める「都市対抗社会人野球」において、日本生命野球部は4回の優勝、NTT東日本野球部は2回優勝している。
同日はNTT東日本が所有する船橋グラウンドと屋内練習場を使って、両チームが対戦する練習試合の前に市内の小学4~6年生を対象とした「合同野球教室」を開催。船橋市野球協会に加盟する小学生チームのうち参加表明のあった36チームから、107人の参加があった。
指導にあたったのは、日本生命野球部、NTT東日本野球部の各選手とコーチ、総勢約60人。会場には「ミスターアマ野球」とも呼ばれる元日本生命の投手で、過去に3回のオリンピックで活躍した杉浦正則さん、NTT東日本の選手を経て同チームの元監督、さらに高校野球の解説者としても知られる飯塚智広さんの姿もあった。
今回の野球教室は、もともとつながりのあった杉浦さんと飯塚さんが「子どもたちのために一緒に何かできないか」と話していたなかで実現した企画で、両社が合同で野球教室を行うのは初めてのこと。「シーズン中にこの規模の教室を行うことも、珍しいこと」と関係者は話す。
野球教室は約2時間。全員でウォーミングアップを終えると、ポジションごとに分かれた。選手が実演を交えながら、キャッチボール、ノックなどのメニューに取り組んだ。
練習しながら選手らは子どもたちに声をかけ、褒める様子が多く見られた。ときには細かなアドバイスをし、メニューが終わるごとにグループで集まって、子どもたちを交えた振り返りも行われた。
教室開催中には、飯塚さんと杉浦さんが講師となっての「指導者向け講義」も行われた。「昔の指導の仕方と、今は違う。今は情報もいっぱいある。子どもたちには選択肢をいっぱい与えてあげてほしい。そこから自分で選んでもらって進むのがいいと思う」と杉浦さん。飯塚さんは「子どもたちが楽しんで野球することが一番大切」と、それぞれが自身の経験を元に「正解がこれというわけではないけれど」と各自の思いを指導者に伝えた。
練習の最後はグラウンドでバッティング練習を行い、選手が手本で見せたホームラン打には子どもだけでなく保護者からも大歓声が上がった。
教室の最後には、さまざまな野球選手のサインが当たる抽選会が行われ、さらに盛り上がりを見せた。教室終了後に行われた両チームの練習試合では、一部の子どもが選手と一緒にベンチに入り、選手たちの声掛けなどを間近で学べる機会もあった。
教室を終えた小学5年生の男児は「選手たちのスローイングとかを間近に見られてよかった。すごかった」と話し、保護者は「子どもはキャッチャーをやっているが、他チームのキャッチャーの子たちと一緒に練習できたのは、なかなかない機会でよかった」と笑顔で会場を後にした。