ふなばし三番瀬環境学習館で「さばかん防災体験デー」初開催、スタンプラリーや救出体験など
9/5(木)ふなばし三番瀬環境学習館で「さばかん防災体験デー」初開催
スタンプラリーや救出体験など
ふなばし三番瀬環境学習館(船橋市潮見町40)で9月1日、「防災の日」にちなんで「さばかん防災体験DAY」が開催され、約500人が来場した。
同館はふなばし三番瀬海浜公園の中にある環境学習館。同館では通常、三番瀬の生き物などに関した企画展などの開催を主としているが、今回初めて「防災体験イベント」を開催した。「震災時には公園が活用されることから、公園がある当館は防災イベントの会場に適した場所でもある。防災の日にちなんで、近隣の防災に関係する企業さんにも協力いただきながら開催できる運びとなった」と同館でコミュニケーターを務める小澤鷹弥さんは話す。
予定では公園に特設テントを出し、各ブースで、防災体験や災害時に知っておきたい情報を知ることができるようなイベントとしていたが、台風10号の接近と天候が不安定でもあったことから開催場所を館内に移しての開催となった。
ブースは全部で6つあり、各所にスタンプを設置。スタンプラリー形式にすることで、参加者が各ブースを訪れやすいようになっていた。ブースには、船橋市危機管理課のほか、市内で「リントスカフェ」を営業し、防災・防犯グッズを扱う「三和商事」(本社:東京都江戸川区)、長期保存できる商品も扱う「石井食品」(本社:船橋市本町4)も出展した。
「石井食品」ブースでは、避難時の食事体験として、無料での「食べ方教室」を開催。石井食品の社員が自社商品を使いながら、食べ方を参加者に伝えた。「三和商事」のブースでは、倒壊家屋の下に埋もれてしまった人の救出体験ができるコーナーと、自社が扱う防災グッズを手にとって見られ、購入できるブースを出展。
救出体験では重たいものを持ち上げるために必要な道具の紹介、実際にバールやジャッキを使って瓦礫を持ち上げ、固定するまでの体験。さらに、人の形をした人形を、その場に居合わせた人と協力しながら救出する体験が行われた。実際の現場では、「知らない人と力を合わせての共同作業が大切」と三和商事のスタッフは参加した子どもたちに説明した。
船橋市危機管理課からは、避難所に備えられている、組み立て式トイレなどの備蓄品を紹介。同館の職員は、船橋市の避難所が記載されたマップを展示し、スタンプラリークイズでは、自分が避難する場所を答えもらうクイズも出した。また、立体避難地図をつくる体験をしてもらうことで、高度が低い場所は水が溜まる可能性も高いことから、豪雨などで避難する場合はどこを通るのがいいのかなどの確認ができるコーナーを出したほか、東日本大震災のとき、ふなばし三番瀬海浜公園全体が液状化したときの様子などをパネルで展示した。
市内大穴地区から来場した親子は「一番近い避難所を子どもと一緒に確認できる機会となってよかった」と話し、会場を後にした。