御滝不動尊で初の「御瀧寄席」、3人の若手落語家が出演
9/25(水)御滝不動尊で初の「御瀧寄席」
3人の若手落語家が出演
御滝不動尊の呼び名で親しまれる御瀧山金蔵寺(船橋市金杉6-25-1、TEL 047-448-2833)で9月21日、落語会「御瀧寄席」が初めて開かれ、春風亭橋蔵さん、三遊亭小とりさん、三遊亭仁馬さんの3人の若手落語家が出演した。
同寺が地域住民に気軽に楽しんでもらえる催し物を考えていたところに、船橋市在住の橋蔵さんからの提案があり開催が決まったという同イベント。同寺の担当者は「祭りやステージイベントだと大がかりな準備が必要になるが、寄席ならば場所と噺家がそろえば、素早く開催できると考えた」と経緯を振り返る。
当初は境内のコミュニティーホール「遊智庵」での開催を予定していたが、和室のほうがより雰囲気が出るだろうとの判断から、当日は畳敷きの大広間に場所を移して開催。
会場には地元の落語ファンや親子連れなどが集まり、うち2人は小学生だった。小とりさんは「子どものお客さまがいると、地域に根差している感じがする」と顔をほころばせた。
落語会では、3人の落語家が順々に高座に上がり、口上や小ばなしなどで場を盛り上げた。一番手の小とりさんは「動物園」を披露。虎に扮(ふん)した男の話をコミカルに演じた。二番手の仁馬さんは、小学4年生の国語の教科書にも掲載されている「ぞろぞろ」を演じ、子どもたちからも笑いが起こった。
トリの橋蔵さんは「禁酒番屋」を熱演。迫力のある侍の演技に、観客から度々拍手が送られ、オチがつくと会場は笑い声に包まれた。
公演後は3人がそろってあいさつし、お互いの思い出やこぼれ話を披露すると、再び会場に笑いが起こった。「この3人は一緒に前座修業をした仲。今は仕事仲間として一緒に寄席に出ることも多い」と橋蔵さん。
習志野市から訪れた荒川扶美枝さんは「落語ファンで橋蔵さんファン。3人の個性や想像の世界、言葉遊びを楽しむことができた。身近で気軽に落語に親しむ機会があるのは良いこと」と話した。
同寺の担当者は「集客に課題はあったが、落語家が3人も来てくれて、いろいろな話を聞けた。お客さまにもウケており、内容はとても良かった」と話した。
次回は11月16日に開催予定。開催時間は13時~14時30分。木戸銭800円。