船橋市内デイサービスで市内在住和食料理人が寿司振る舞う、「デイサービス御滝庵」ほかで実施

  2022/1/20
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1/20(木)船橋市内デイサービスで市内在住和食料理人が寿司を振る舞う

「デイサービス御滝庵」ほかで実施

 船橋市北部エリアにある「デイサービス御滝庵」(船橋市咲が丘1-11-7、TEL047-498-9471)で1月19日、市内在住の和食料理人が同所を訪れ、寿司をメインとした昼食を利用者に振る舞い、その後は飾り包丁のパフォーマンスステージも披露した。

 同デイサービスを運営するのは合資会社アイム・ファイン。「福祉と音楽の融合」を理念とし、民家を改装した建物で、定員は13人と小規模にこだわったデイサービスを提供している。

 「私たちのデイサービスはちょっと変わっているんですよ」と代表の石井千雅(かずまさ)さんは笑う。リハビリには音楽を取り入れ、利用者は歌ったり発声練習をするほか、懐かしい楽曲を聴いたり歌うことでの「回想療法」も取り入れるなど、生の音楽も大切にしている。

 「音楽のほかに特徴的なのは、お出かけと手作り昼食かな」と石井さん。「みなさんお出かけが大好きなので、スタッフが見つけてきた場所へ出掛けたりもします。市内のいちご狩りへ貸切で出掛けたこともありますよ。あとは食事。食が元気の源ですから」とも。

 そこで同施設では初の試みとして、外部の料理人を呼んで「新春・寿司パーティ」を実施。寿司を握ったのは、船橋市内在住の和食料理人・山内明彦さん。石井さんは「山内さんにお越しいただいたのは、知人である足久保さんのおかげなんです」と話す。

 市内在住・苔アーティストでもある足久保光雄さんは、和食料理人・山内さんと約20年来の友人関係にある。現在2人はタッグを組んで、市内デイサービスに出張料理人として山内さんを派遣し、デイサービスのレクリエーションも兼ね、和食をテーマにした食のイベントを実施している。それを知った石井さんが、「御滝庵でもぜひやってもらいたい」と1年前から懇願し、これから数ヶ月おきに1回のスパンで食のイベントを実施するという。

 山内さんは総合結婚式場を始め、プリンスホテルにシェフとして24年勤務。50歳で早期退職すると、いろんな場所でさらに経験を積んだ。そのなかで介護施設での勤務も経験し、近年は蕎麦の技術も身に付けたいとの思いから、蕎麦店で修業を重ねているという。

 そんな山内さんのマネージャーとしても動く足久保さんは「今回は新春ともあり、まずお寿司をみなさんにお楽しみいただきました。寿司ネタは、全部船橋市場で仕入れたんですよ。次回は天ぷらをみなさんの目の前で揚げて、お楽しみいただけたら」と話す。

 寿司パーティでは、寿司が利用者の目の前に配膳されると「わぁ」という声があがり、利用者がそれぞれ笑顔で寿司を頬張った。食事が終わると、山内さんによる飾り包丁のパフォーマンスステージの時間も設けられた。

 同施設副社長・岡野純子さんによるミニ箏の生演奏をBGMに、山内さんがさまざまな飾り包丁の技を披露。利用者から質問が上がると、それに答えたり、コミュニケーションも生まれていた。

 石井さんは「今回が当施設では初の試みでしたが、無事に開催できてよかったです。お寿司はほとんどの方が大好きですから、みなさん喜んでもらえてよかったです。次も楽しみです」と微笑んだ。

  • 利用者に振る舞われた昼食

  • 利用者のおひとり、御年100歳のサカイさん。「おいしかったわ」と完食

  • 朝9時入りで13人分+スタッフ分を仕込んだ山内さん

  • 利用者とお話しながらの飾り包丁パフォーマンスも

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