【八街市文化財】今は面影無き砂(すな)じゃなく、砂(いさご)の水車
読めない地名ってたくさんある。
ここ千葉県八街市も例にもれず、そういった地名が多い場所だ。
人によっては八街(やちまた)も読めないだろう。
さて、今回はそんな読めない地名の場所にあった水車の話。
今はもう現存していないが、そんな水車があったと思わせる、八街市には珍しい湿地帯に潜入してみたいと思う。
八街市は大きな川が無く、どちらかといえば粘土質の砂地が多い地形だ。
そんな場所にあった水車はどのような使い方をされていたのだろうか。
水車とは
水車とは、水の流れるエネルギーを機械的エネルギーに変える装置の事。
流れの他に、水の落差(滝)を利用して歯車を回すことでエネルギーを得る仕組みだ。
対して風車は風のエネルギーを利用して歯車を回す。
一般的に、得た動力は穀物の脱穀や製粉として使われ、日本では平安時代にはすでに使用されていたという。
電力が無い山奥など場所でも動力を得ることが出来る点が特徴と言えるだろう。
読(めない)みずらい地名
今回水車があったとされる場所は、八街市の川上地区。
その中にある「砂(いさご)」という場所だ。
少し開発が進んでいるとはいえ、今でも自然が残っている珍しい場所である。
最近開発が進んで湿地帯を埋め立てているが、少し前まではカモなど野鳥の住処となっていたようだ。
そもそもこの砂(いさご)って・・・読めない汗
そんな水車がある砂(いさご)の周りにも、読みずらい地名は多い。
<代表的な読めない地名inやちまた>
勢田(せた)・・・同じく川上地区にある地名
小谷流(こやる)・・・砂(いさご)の隣
大谷流(おおやる)・・・小谷流の隣
用草(もちくさ)・・・同じく川上地区
文違(ひじかい)・・・八街駅の北方面
※当サイトの別記事で紹介した文違地区にある文化財
・七十二町歩開墾成功碑の記事は こちら
・陣場の記事は こちら
・こえっぱの弁天の記事は こちら
砂の水車以外にも4機の水車があった
この砂の水車があった川上地区だが、他に4機の水車があり、計5機の水車が活躍していたそうだ。
この水車を作ったのは、大谷流に住む「山本甚三郎」という方が、昭和初期に作ったとされる。
脱穀や精米の役目として活躍する後、上流の水路を直線にすることで水力を増強。
近隣の農家へ電力供給まで行うまでに発展。
しかし、今はどれもその面影を残していないのが残念でならない。
場所の詳細
この場所、千葉バーディクラブというゴルフ場の裏手あたりに位置する。
ゴルフ場がある場所というだけあり、森の奥だ。
車でも行けるが、道幅は狭く、大きなミニバンだと辛い。
現在、近くで工事をしている関係も有り、道路には鉄板が敷かれていたりするので、
もしオートバイで行く場合には滑りやすいので注意が必要だ。
また、街灯など無いので、夜間の訪問はやめておこう。かなり怖い。
◆営業時間: | |
24時間 | |
◆定休日 | |
無 | |
◆駐車場: | |
無(目の前はかなり広大なスペース) | |
◆住所: | |
千葉県八街市砂(いさご) MAP | |
◆アクセス: | |
八街市ふれあいバス西コース 川上小バス停下車徒歩20分程度 時刻表 バスMAP JR八街駅から車で20分程度 | |
◆TEL: | |
043-443-1464 (八街市社会教育課) |
ギャラリー
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